青春の孤島にて

この季節 駆け抜けるべき

人生は紙飛行機



ちょっと経ってしまったけど、思入れのある作品なので少し。


NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』。ちょうど家を出る時間に終わるので月〜木の朝はこのドラマを見て学校に行くのが習慣となり*1、毎朝楽しみに、時々準備に追われながら視聴した半年間だった。もちろん録画もして、榮三郎と養之助、平塚明出演シーンだけを残してダビング済みである。

まず白岡榮三郎役の照史くん。
こんなに早く出演の話が舞い込むなんてただただ驚いた。いつかWESTも朝ドラにと、今は無理でもいつかは出られると勝手に想像していたからとても嬉しかったし、純粋にデビュー2年目でヒロインの義弟という役を持ってくる照史くんすごいなと思った。この榮三郎の"しっかり者だけどちょっとナヨナヨしている"というところがとても照史くんっぽくて可愛らしかったのだが、歳をとってくると貫禄が出てきて「あの頃の榮三郎ちゃんは......」と少し寂しくなるような目に見える変化が出てきたのは、照史くん自身もこのドラマを通して成長していたことの表れだと思う。10代から50代までを1人で演じるというなかなかない経験は照史くんを確実に大きくしたし、いろんな世代に顔と名前を覚えてもらえて「大河にも出たい」という新たな夢を持てたのは照史くんにとって、延いてはジャニーズWESTにとって大きな財産になっただろう。『あさイチ』に出られたのも嬉しかった。桐山照史のいいところ満載だったのでこちらもちゃんと全部残してダビング済み*2。個人的な榮三郎ちゃんの名場面はさちとの再会シーン。サッチン*3に会うまではイヤイヤ言ってたのに会った途端サッチンの可愛さにキュンとした榮三郎ちゃんにキュンとした。何あれ普通に可愛いんだけど。その回が土曜日放送で、榮三郎ちゃんとサッチンの恋に何かエピソードが......と期待していたら、月曜日の頭で結婚しました。サッチンとの恋......!照史くんはこのドラマで紅白歌合戦にも出た。NMB48の歌の最後に出演者がさや姉の周りに集まって一緒に手振りしてるのも可愛かったし、照史くんが紅白に出てるということとNMBと一緒に出てるということに感動してました(感情忙しい系)。

続いて眉山養之助役の西畑くん。
彼に関しては「生きててよかった!」しかない。私は同じく朝ドラの『ごちそうさん』が大好きで、西畑くん演じるかっちゃんが大好きだったのだが、かっちゃんは太平洋戦争で戦死してしまう。それが本当に悲しくて悲しくて、養之助ちゃんが「兵隊になればご飯が食べられる」と言った時は「ダメ!養之助ちゃんそれだけはダメ!あなたそれで一回死んでる!養之助ちゃんはおみかん作ってて!」と勝手に大騒ぎしていた。養之助=活男ではない。ただ朝ドラに2作出ている唯一のジャニーズが2作とも戦死なんていくら何でも可哀想すぎる。だから紆余曲折の後、せっちゃんとおみかん作って生活することを選んだ養之助ちゃんに新兵証書が来た時は軽く絶望した。せっかく婚約者とおみかんを選んだのに。それが結構な早さで帰ってきたから「もう!養之助ちゃん心配させんなよっ!泣」である。本当に死んだらどうしようと思った。どうもできないけど。とにかく養之助ちゃんが生きててよかった。また坊主にはなったけど。坊主になった先輩はたくさんいれど、こんな短いスパンで坊主になるジャニーズなかなかいない。かっちゃん(普段は西畑くんをこう呼んでる)も前作より何倍も男らしくなってて感動した。願わくばもう一度朝ドラに出てもう一度坊主にしてほしい。ただ死ぬのは許さない。
かっちゃんといえば朝ドラ関係ないけど新潟で見つけたこれ。

もう私には「西畑大吾」にしか見えませんでした。

そして最後から2週、3話のみの出演だった平塚明役の大島優子ちゃん。少しの出演だったけれど、とても印象的なキャラクターだったし、朝が似合う雰囲気してるから優ちゃんの朝ドラヒロインが見てみたくなった。

朝の空を見上げて
今日という一日が
笑顔でいられるように
そっとお願いした

いつもの朝にこの曲が流れた時の感動が忘れられない。このオープニングクレジットに照史くんやかっちゃんや優ちゃんの名前が初めて乗った時の感動が忘れられない。あさちゃんだけじゃなく、他の登場人物やこの世に存在する全ての人の人生が紙飛行機のように願いや愛を乗せて飛んでいけばいい。そんなドラマだった。

長い長い撮影、お疲れ様でした。


*1:金曜日はビビットを15分だけ見てた

*2:あさイチの感想はこちらstartfrom10.hatenablog.com

*3:『サムライせんせい』で流星くん演じる寅之助の彼女・サチコのあだ名がサッチンだったから勝手にそう呼んでる