青春の孤島にて

同じ距離で輝いて 同じ夢を見て

DVD『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』


ここで言うほどのことでもないけれど、個人的にちょっと、いやかなり落ち込むことがあった。あまり学校が得意じゃないながらも自分的にはかなり頑張って通っていた。勉強も暇さえあれば授業中にだってした。学校も勉強も確かに頑張っていた。だけどいろんな事情で他にも頑張らなきゃいけないことが増え、それがもう完全に自分の許容範囲を超えてしまった。そしてとうとう先週の金曜日、学校を休んでしまった。精神的にも体調的にもバスと電車を乗り継いで登校し6時間授業に出るなんて無理だった。本当は1週間頑張ったご褒美にNEWSのDVDを土曜日に見ようと思っていたけど、私は1週間頑張ることができなかった。1週間頑張るとNEWSと(勝手に)約束していたのに、私は辛いことにいとも容易く負けてしまった。

体のダルさにかまけて寝ていると、本当に何をする気も起きなくなった。突然の躓きに全てを諦めたくなった。その時思い出したのが、意図的に見ないでおいたNEWSのDVD。このまま何もしないで時間を無駄にするのか。その一心で開けていなかったDVDを開封し、ディスクをレコーダーに突っ込んだ。ただ、1週間学校と勉強を頑張ってから見るというNEWSとの約束を破ってしまった。別に誰も困らないけれど、それだけが悔しかった。だけどもう私をどん底から救ってくれるものはNEWSしかなかった。ごめんね、甘ちゃんな私をどうか許して、と謝りながらDVDを再生した。絶対正気じゃないから序盤は記憶が曖昧になると思い、メモを取りながらかなり集中して見た。


ここまででお気づきでしょうがかなり精神的なバイアスがかかっていて感情の起伏が激しく、とかく冷静な感想ではありませんのでご了承ください。


前作『NEWS 10th Anniversary in Tokyo Dome』のメニュー画面がとにかく凝っていて好きだったのだが、今回も期待以上によかった。NEWSの楽曲をオーケストラアレンジした前作に対し、今作はアルバムのリード曲でコンサートのテーマでもある『MR.WHITE』のインスト。歌がないとサウンドのカッコよさが際立つのだ。少ししか流れないが、このインストと流れるダイジェストだけでもう本編への期待が高まる。

オープニング映像が流れ、NEWSが登場する。煙の向こうにNEWSがいる。流れる『MR.WHITE』。ここで号泣。待ってた、1年間これを待ってた。

ファンタスティックな 未来へと 誘おう

ありがとう。一年経ってようやくここに来れたよ。
涙を拭いながら『ONE -for the win-』を見る。未だ嘗てこんなことがあっただろうか。でもその涙も最初のサビを迎える頃には止まっていた。増田さんのラップ、手越さんの「We'll be one」、ポップアップからのダンス、そして再び始まる「Viva la vida! Brazil」。圧巻のステージングに苦しいことも涙を流すことも忘れる。巨大な東京ドームにシンプルなセット。その中に立つたった4人だけのパワーが時間を超え、液晶を超え、私の涙を止めた。思考を奪った。あぁ、もう好きだ好きだ好きだ。この4人が、NEWSという名前の4人が大好きだ。止まっていた涙が別の感情を連れてきてまた流れた。『恋のABO』も『NYARO』も、笑いたいのに涙のせいでよく見れない。だけど「ラブソングみたいになんとかして」でハートを作るNEWSはしっかり見た。一番見たかった場面。今度はだらしなく笑えた。

挨拶は手越さんが一番印象的だった。本当に心の底から思ったことを叫び、心の底からの笑顔を見せてくれる。これが"全力"ということだなと思う。全力で生きている証の笑顔。前も書いた気がするけど、手越さんの飾らない、嘘をつかないところを見ると、手越さんを信じるしかないなと思う。信じるべき笑顔だなと思う。


個人的に好きな演出が『バタフライ』と『SNOW EXPRESS』。

『バタフライ』はイントロが流れた瞬間にまた涙が。加藤さんの歌い出しが素敵すぎて、この人のファンでよかったって思った。そして一番カメラワークに感謝したのが、引きのショット。真っ暗闇の中にNEWSがぽつんと存在しているのだけど、その周りにはそんな4人を見つめる星=ペンライトが揺れている。それが私には小さな宇宙にしかみえなかった。孤独なようで孤独じゃない。周りはただの真っ暗闇だけど、その向こうには確かに彼らを見つめる星がある。その星たちに向かって微笑むNEWS。誰も介入できないNEWSとファンだけの宇宙だった。

対して『SNOW EXPRESS』は、"NEWSとファンだけの宇宙"ではなく、"NEWSだけの世界"。それは『BYAKUYA』から始まっているのだけど、4人がセンターステージで向き合い歌い出す『SNOW EXPRESS』は、ファンであろうが見ることが出来ないNEWSだけの世界があった。4人が見せようともしなかった『SNOW EXPRESS』は6人時代の人気曲で、中盤には脱退した山下さん自身が作詞したラップがある。そこをどう歌うのか、私が一番気になっていたところだが、4人のNEWSはラップをカットするでもなくアレンジするでもなく、そっくりそのまま歌い上げた。増田さんが言っていた「NEWSの今までの曲を歌えなくなるのは嫌だ」という言葉を思い出した。私はこのパフォーマンスが一番の答えだと思う。DVDを見ながら書いたメモには「スノエク エモい 山Pーーー」と書いてあるが、エモいのは私の脳内エフェクトのせいだ。


ソロはどの曲もパフォーマンスありきだと思っていたからとても楽しみにしていたのだけど、どれも期待以上によかったとしか言いようがない。これは偏に4人のパフォーマンス力の高さであって、そんなことはもう十分わかっているけれど、また個々の力が一回り大きく感じた。ちなみに『ロメオ 2015』のメモには「けーさま*1のていおうかんヤバい」と。『ESCORT』には「しぬ!」(おそらくラストショット)と書かれているが、テゴマスの方はあまりにも圧巻すぎて最早何も書かれていない。


前2作はどちらも「復活」と「10周年」というメモリアルなコンセプトのもと作られ、結果どちらも涙と個々の"NEWS"に対する止めどない想いに塗れたコンサートだった。しかし今作からは「NEWSのやりたいこと」を前面に打ち出し、「NEWSに出来ること」を具現化している。100人が100人感動したよかったと思えるというわけではないけれど、NEWSの自信漲るパフォーマンスはまた違った意味で心揺さぶられる。

後半、演出のひとつとして観客のクラップに合わせてNEWSがアカペラで『ポコポンペコーリャ』を歌う。ドームの反響の中、5万5千人の手拍子が揃うわけなどないのに、NEWSはその中で歌うというのだ。そして本当にNEWSは観客のクラップに合わせて歌った。5万5千人の手拍子と4人の歌がひとつになった。なんて人たちなんだ。この関係の根底には、愛しか存在し得ない。NEWSが向ける愛とファンが向ける愛の質量と形が全く一緒。圧倒的な人数の差を押し退け、双方から向けられる愛は同じ形と同じ量でぶつかり合った。それをさも当たり前のようにやってのけるNEWS。やはりこの人たちの原動力は全方位的に向けられている愛だ。

NEWSとファンの愛は一方通行じゃない。それは単なるファンのエゴかもしれないけれど、愛をキャッチボールしていると思わせてくれるNEWSにはやはり愛がある。本編を終えステージから去ったNEWSはステージ裏からひとつのカメラに向かってNEWSらしくやいのやいのしながら「Love」と書く。それはファンに向けてのメッセージと、アンコール1曲目の『White Love Story』のタイトルでもある。ステージに戻って来ると4人はメインステージの階段にちょこんと座ってこの曲を歌う。ツアーTシャツに着替え、いい意味で気迫が薄れた真っ新な4人がだだっ広いドームでこじんまりと歌うウエディングソング。文字にするとヘンテコな演出だが、実際は限りなく美しい情景だった。ファンからの愛を一身に受け、それを何倍にもして返す。これがNEWSのやり方で、NEWSにしかできないやり方。


どうしたってNEWSを見ていると泣いてしまう。NEWSの優しさと愛に救われる。こうしてNEWSが自信を持って活動できている今を見守ることができて嬉しい。10周年というタイミングに突然ファンになるチャンスを与えられ、そのチャンスを逃さなかったことだけは自分を褒めようと思う。

NEWSのNも知らなかった2003年の自分に、初めてNEWSを認識した2007年の自分に叫びたい。今の小山慶一郎を、今の手越祐也を、今の増田貴久を、今の加藤成亮を見ておけと。いつか"強くなる"ということを教えてくれる人たちだと。

10年経ってなんて遅いのかもしれないけど、後悔はしていない。それ以上にどこまでも前進し続けるNEWSを、これからずっと見ていられるのだから。

NEWSがファンの声で強くなったように、私もNEWSの歌で強くなる。学校も勉強も、生きることも頑張る。


*1:初めてそんな呼び方した