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青春の孤島にて

同じ距離で輝いて 同じ夢を見て

NMB48における"さやみる"という双璧

独り言 AKB48


AKB48のファンになってから、幾度となく"メンバーの卒業"というものを経験してきました。

選抜常連から、一度も選抜に入らなかったメンバー。将来有望と言われた若手から、先輩として若手のためにと去って行った結成当初からのメンバーまで、将来のため・挫折・怪我・規則違反等々、様々な理由を持って彼女たちはグループを離れていきました。大々的な卒業コンサートが行われる子もいれば、ホームである定員250〜300名ほどの劇場でひっそり卒業公演を迎える子、卒業公演があるだけまだいい方で、公式ブログで名前に「活動辞退のお知らせ」という看板を貼り付けてそのまま突然いなくなった子もいます。立場も理由も去り方もピンからキリまで、いろんなメンバーのアイドルを終える瞬間を見てきました。

それは自分の"推しメン"も然りで、私は今まで"推しメン"と名乗ってきたメンバーの卒業を数回経験しています。グループでの活動もマンネリ化してきてそろそろ外へ、と卒業を選んだ推しメンは潔く見送れたけれど、デビュー当時から推していて、選抜にも入れないようなポジションだったけどまだ頑張れると思っていたメンバーの卒業を知った時は、とても「卒業しても頑張ってね」なんて言えるわけがなく、しかもその時は推しメンの卒業自体初めてのことだったので、それはそれはショックで、悲しみに打ちひしがれるとはこういうことを言うのだなと思うくらい泣きました。このまま表舞台に戻ってくることもなく、アイドルとして存在していたたった数年間だけをその子の一生としてしか見られない現実。一人の女の子のアイドル人生が終わるということは、ファンの中で生きていたその子の人生が終わるということです。卒業してしばらくは推しメンがいない事実を受け入れられなかったし、その子が歌っている曲を聴けなかったし、動画なんて一切手をつけられなかった。そうしているうちに段々と"推しメンの卒業"というものを理解し、受け入れ、同じグループに気になる子もできました。そしてその数年後、その子はモデルとして芸能活動を再開しました。私が好きだったトークもダンスもないけれど、とにかく元気にしていることがわかっているのでよかったです。そんな風に細々と芸能活動を続けている子もいるし、一般人として生活している子もいる。結婚し、ママになった子もいる。卒業後の活動も様々です。


渡辺美優紀さん、いや、みるきーの卒業は、近年続いている人気メンバーの卒業の中では特にショックでした。いろいろあって苦手な時期もあったけれど、ある時突然「みるきーって、とてつもなく凄いアイドルだ」と気づいた時から、推すわけでもなくただただその才能に惚れ込んでいました。歌やダンス、仕草、喋り方、考え方、私が見てきた中で最高の"天性のアイドル"でした。もうあんな子は一生現れないと思うほど、みるきーのアイドル性はアイドルとして存在するみるきーを誰よりも輝かせていました。けれど、一番ショックだった理由は「山本彩とまた肩を並べる日」がもう一生来ないということが悔しかったからなのです。


NMB48はデビュー当時から山本彩渡辺美優紀の2強状態でした。AKB48前田敦子SKE48松井珠理奈の1強。大島優子松井玲奈も、実は最初からダブルセンターにいたわけではなくて、優ちゃんは総選挙が始まるまでは選抜フロントにも入れなかったり、玲奈ちゃんに至ってはデビュー当時は最後列の1人でした。最終的にあっちゃんや珠理奈ちゃんに肩を並べ、立場逆転まで持って行ったこの2人は、"這い上がった人"なのです。

ところがNMB48はデビューからずっとこの2人やこの2人に山田菜々ちゃん*1を加えた3人がいろいろな指標において圧倒的に強く、事実上の序列はこの3人がずっとトップでした。ずば抜けたアイドル性を持つ渡辺美優紀、全てにおいて完璧な山本彩。同い年でありながら全くタイプの違うタレント力で2トップとして君臨する2人。しかしデビューシングルの単独センターのように最初はみるきーを真ん中に置くことが多かったのですが、ある時期からグループの真ん中にはさや姉しか置かれなくなりました。 最前列にはいるけどセンターである立ち位置0番には立てない。辛うじてダブルセンターになったことはあったけれど、初期のようにみるきー単独センターというものはなくなりました。そうしているうちにNMB48は"さや姉1強状態"になって行きます。決定的だったのは2014年の総選挙。前年では14位にさや姉、15位にみるきーと僅差での選抜入りだったのが、2014年の結果は6位と順位を大幅に上げたさや姉に対し、みるきーは選抜でもない18位と、思い出しただけで震えるような大差のつけられ方でした。あぁ、もうさや姉には追いつけないんだと、当事者でも何でもない私が勝手に諦めた苦い思い出です。

実はこの総選挙の後のじゃんけん大会でみるきーは優勝し、ソロデビューを果たします。元々さや姉より先にAKB48との兼任をしたり、ソロ曲を貰ったりというグループ外で目立って名前を売る外向きな活動が目立っていましたし、NMB48の精神的支柱とも言える3トップの1人、菜々ちゃんの卒業もあり、いよいよ2強の活躍より後輩の育成というグループ全体の方向転換も求められるようになります。結局ようやくもらえたチームNのオリジナル公演が最後のダブルセンターです。48グループの大組閣で、みるきーチームNからチームBⅡに移籍し、チームでもシングルでも、2人が並んで真ん中に立つことはなくなりました。そして、みるきーが先にNMB48を卒業します。


そんな風に別れていくなら、そもそも"さや姉と肩を並べる"ということ自体あまり意味を成さないものなのかもしれません。それでも私は勢力伯仲な2人が見たかった。いつか必ず見れると思っていた。

私は勝手に、"あつゆう"*2は「アイドル史上最強のライバル」、"じゅりれな"*3は「真逆なようでよく似ている姉妹」、"はるさく"*4は「女子校の2トップ」だと思っているのですが、じゃあこの2人、山本彩渡辺美優紀、"さやみる"は何かと問われればそれは「NMB48の双璧」なんじゃないかと思うわけです。アーティスト性を持ったさや姉と、アイドル性を持ったみるきー。そのタレント性に違いはあるけれど、デビュー当時からのどこかギラギラとした眼差しはいつも同じだったように思います。どちらが勝るでもどちらが劣るでもなく、ただただNMB48のトップに立ち続けてきた2人は、「親友」でも「戦友」でも「ライバル」でもなく、「双璧」と成すに相応しいと思うのです。だから2人が並んで立つダブルセンターは美しい。

チームNのオリジナル公演に『100年先でも』という曲があるのですが、この曲のアウトロで2人だけが前に出て来て踊り、最後の最後で全員が同じ振りをするというところが控えめに言っても最高で、この動画を見て私の中の「さやみる観」が出来上がったと言っても過言ではありません。

NMB48 チームN 100年先でも
2人とも同じくらいの背の高さで、ダンスもトップクラスに上手いので、絵になるんですよね。大組閣でみるきーや他のメンバーが移籍した後もこの公演は続けられていて、みるきーのポジションには別の子が入っているんですけど、その子の方がさや姉よりだいぶ身長があってさや姉のちんちくりんさが目立つ.....


菜々ちゃんが卒業し、みるきーが卒業し、さや姉はこれからどうNMB48を引っ張っていくのでしょうか。先日の総選挙でもNMBは4位のさや姉の下は24位の白間美瑠ちゃんで、ランクイン人数も全5グループ中4位(ランクイン11人。5位はデビュー1年未満のNGT48)となかなかの苦戦状態です。正直さや姉におんぶにだっこが現状といったところでしょう。そりゃあAKBとの兼任もやめます。

最初に話した初めて卒業した推しメンは、NMB481期生の松田栞ちゃんのことです。彼女は"しおきち"と呼ばれていたのですが、さや姉はしおきちをとても可愛がってくれて、"テンシャネン"(「天使やねん」と言おうとして噛んだ)というあだ名まで生み出してくれました。卒業の時も泣いてくれていて、こんなにメンバーを愛してくれる人が誰よりも努力して、誰よりも前に出て、誰よりも身を粉にしてNMB48の看板を背負っているという事実が痛くて、そんな時に共にNMBを引っ張ってきた仲間がいなくなって、正直大丈夫かなという思いが強いです。みるきー、さや姉を1人にしないでとも思います。でもいつか誰かが1人残されなければいけない日が来るなら、それはたぶん今なのでしょうね。


馴れ合いも甘えもせず、共に真ん中に立たされた者としての関係で成立する"さやみる"が好きでした。出会った時からずっとさや姉のことを"彩ちゃん"と呼び続けるみるきーだけはトップアイドルなんかじゃなく、限りなく普通の女の子のようで、こういう女の子同士の友情もあるよねって、また新しい一つの"友達"の形を見たような気がします。なかなか一筋縄ではいかなかった2人だけど、NMB48の1期生が(下の期が霞むほど)最強である理由は"さやみる"や"さやみるなな"の存在が大きい、ということは他のメンバーを推していても頷かざるを得ない事実です。当たり前ですけど初めてNMB48を見た時、「何なんだこの子たちは......!」と恐れおののいたのはやっぱり"さやみるなな"の圧倒的なプロ感と底知れない輝き故でした。そう言えば、結成直後は「えぬえむびー」が言いづらくて先輩メンバーにはずっと「難波の子」と呼ばれていたのですが、いつの間にかみんな「NMB」とスラスラ言えるようになったのは、ひとえに1期生たちの受け入れてもらおうという努力の証なんじゃないかなと思うのです。その中でもAKB48の選抜に混ざってNMB48の名前を売り込んでいた"さやみる"は最強以外の何物でもない、そんな当たり前のことが、みるきーの卒業が決まった今思い出されます。



数字で並ぶことより、これが在るべき"さやみるの肩の並べ方"なのだと、今はそう思います。

みるきーが去っても、NMB48に双璧と成った2人のアイドルがいたという事実は、これから先もずっと変わりません。

美優紀ちゃん、お疲れ様。


と、ここまで書いたところでJTさんが私の言いたいことを全部詰め込んだ泣けるさやみる動画を上げてくださいました。

[JT WEB限定動画] ひといきつきながら 運命の人篇 【公式】
泣けないわけがない。

こんなとっ散らかった文章を、最後まで読んで下さりありがとうございました。これからも時々48グループについて書いていこうと思います。
さやみる最高!!


*1:ジャニヲタにはお馴染み、中山優馬くんのお姉さんです。最近NMB48に5期生として2人の妹・寿々ちゃんが加入しました

*2:AKB48前田敦子大島優子

*3:SKE48松井珠理奈松井玲奈

*4:HKT48兒玉遥宮脇咲良