青春の孤島にて

この季節 駆け抜けるべき

ジャニーズWEST『なうぇすと』


11月30日にジャニーズWESTの3rdアルバム『なうぇすと』が発売されまして、今回はDVD/BD『ジャニーズWEST CONCERT TOUR 2016 ラッキィィィィィィィ7』との同時発売ということで主にお財布の方がてんやわんやでしたが、例に漏れずフラゲ日に初回盤と通常盤の2種を買い取りに行った私でございます。


まず、今回のアルバムのコンセプトがタイトル通り「今ジャニーズWESTが歌いたい曲」ということなのですが、とりあえず一周聴いた感想としては君らジャンルというジャンル、全部歌いたいんだね。珍しく*1シングル既出曲なしの収録曲13作品全部が新曲なんていう超贅沢な一枚になっています。シングルの収録なしはメンバーがお願いした案らしい。そういう提案を自ら出来るメンバーももちろん良い作品を作ろうという意欲を感じられていいんだけど、ちゃんとその意見を聞いて形にしてくださるスタッフさんも凄いなと。でもそれってメンバーに信頼がないと出来ないことで、ジャニーズWESTはスタッフさんたちに彼らの要望に応えてあげようと思わせられる人たちなんだろうなと思ったら
我が軍、超プロフェッショナル集団!!!
と盛大に賞賛したい案件でした。グループとしては3年目というまだまだなヒヨッコでもおかしくないのに、なんて奴らだと。あれ、これなんか前も言った気がするぞ。とにかく私はWESTのそういう真摯な姿勢が好きです。


そして前作から感じているのが、WESTは歌い方のバリエーションが豊富だなと。
淳太くんが何度も自画自賛するくらい歌唱力は全員確かにあるんですよ。でもそれとは全く別物、表現力とも言うのでしょうが、WESTはネタ曲が多いのもあって*2これは言うなれば演技力なんだと思います。一体この一枚で何役やっているんだろう。こう言っていいのかわからないですけど、声優さんとやってることは大体変わらないように思います。でも歌うのに演技力問われるって、どう考えても斜め上の的を攻めてるようにしか思えないけど、WESTにしか出来ないことを考えたらこうなるんだろうなと。何でもないようにやってるけど、こういう部分ももっと誇っていいと思うんですよね。
その歌い方に関して今回特に強く感じたのは流星くん。元々特徴的な声で、澄んだ歌声が多いWESTにとって良いアクセントになる声だったけど、今回は流星くんもかなり歌い方を変えて来てる気がして新鮮に思いました。『いま逢いたいからしょうがない』とかめちゃくちゃいい声で、聴くたびにときめいてます。個人的に流星くんの演技が大好きなんですけど、映像がなくても流星くんの演技イケるよ!


どれも完成度が高くていい曲ばかりなので、一番とか本当に決め難いんですけど、ラジオでの初オンエアから『大阪弁ら〜にんぐ』に激ハマりしていまして、1日3時間くらいはずっと頭の中で「おーさかべんのだいごみは〜」のところが鳴っています。大阪弁のイントネーションとメロディーの合い方が綺麗なんですよね、この曲。まぁ、他はほぼガヤなんでメロもクソもないんですけど笑。あとは『You're My Treasure』が私的スルメ曲。そしてライブで『ボクら』を聴いて泣く予定です。


同発のDVDを観ても思うんですが、WESTの自己プロデュース力は他のどのグループにも引けを取らないと自信を持って言えるんですよ。自分たちを周りがどう見ているかっていう客観的な視点と、ファンが自分たちに何を求めているかっていう視点をちゃんと持っている。その上で自分たちのやりたいことを提示してくるから、押し付けがましくないし、こういうのが見たかったんだけどなーという相違も少ない。それぞれが自分の武器をわかってて、それに自信があるからこそ作れるものがこのアルバムだったり、コンサートだったりするのかなと思います。

私は心底ジャニーズWESTが好きなので、もはや贔屓目以外のレンズを持っていないし、そもそも好きな人のことは限りなく褒めていきたい人間なので、担当の盲目と言われればそれまでなんですけど、とにかく2800円+税で延々とお腹いっぱいになれる損なしのアルバムだと思います。名盤とは違う、何でしょう、WESTの看板メニューみたいな?WEST好きになったらこのアルバム食べてて当然みたいな?ごめんなさい今とある理由で間食を断ってて常に物凄くお腹空いてるんで喩えが食事にしかならない(真顔)。

でもそんな空腹も紛れるくらい『なうぇすと』はカロリー高めの逸品です!よし上手くまとめた!


*1:と言いつつ『パリピポ』もそうなんだけど、あれはミニアルバムというカテゴリらしいので

*2:しかも今回は女の子とかも出て来ますし