青春の孤島にて

同じ距離で輝いて 同じ夢を見て

負けるな流星


私は長らく流星くんを宇宙人だと思っていた。

海王星のもっと向こうの、オールトの雲を突き破った先の、銀河系の外にある、どこか遠い星から来た宇宙人。そう言われても何の疑いもなく信じられてしまうほど人並外れた容姿の良さと、真顔でかます突飛な言動。本当に宇宙人でなくとも、きっと平々凡々なそこらの人間とは全く別の次元を生きているんだろう。


流星くんを知った時のことはよく覚えていて、こんなに誰が見ても寸分狂わずカッコよくて美しいと思える人がいるのかという驚きと、そんな子が関西ジャニーズJr.という狭い世界に閉じ込めらたままだということの驚きで、存在からしてとにかく衝撃的だった。しかも何だかとんでもねぇ天然らしくて、藤井流星とかいう宇宙人もやべぇし、その宇宙人飼ってる関西Jr.とかいう奴らもマジやべぇと割と本気で思っていたりした(ついでにそのすぐ後に名古屋星から平野紫耀という新人宇宙人までやって来て関西Jr.いよいよヤバいなと思って、そんな関西Jr.が好きだった)。



いい意味で流星くんはその頃から全く変わらない。相変わらずのカッコよさと、相変わらずの天然さ。飾ることなくそのまんまの藤井流星でいること。そして、いつだって力強く前を向いていること。


流星くんの強さって一体何だろうとずっと考えている。
どうして環境が変わってもそんな風にありのままでいられるのだろうか。
どうして落ち込んだり悔しかったりするところを見せないでいられるのだろうか。
どうしてどんな時も「何があっても大丈夫」みたいに前を見据えていられるのだろうか。
流星くんの人並外れたところって、容姿の良さでも天然さでもなくて、実はこういうところだと思う。飄々とした、というか、肝が据わっているというか。周りが不安に慌てふためいていようと何の保証もないのに「たぶん大丈夫やろ」とか真顔で言っちゃいそうな、そんなところ。

たぶん、失敗するかもとか間違うかもとか、そんなこと微塵も考えていないのかもしれない。きっと上手くいかなかったこととか、そういう失敗体験が少ないから臆病にならなかったりするんだろう。私の中であんまり失敗してるイメージがないというだけで、本当のところはわからないけれど、私はWESTのポイントゲッターは圧倒的に流星くんだと思っているから、流星くんには常に期待しかしてないし、流星くんの仕事を見て「こんなもんか」なんて感じたこともない。連ドラなんてどの作品も楽しそうに撮ってたし、必ず何かを得て帰って来ていた。そんな安心感と信頼感はWESTにとって必要不可欠で、とても重要なものだと思う。


流星くんの強さって、結局はこういうことなんだろう。弱いところを知らないから強さってものもわからないと思っていたけど、臆病にならないところ、前だけを見てるところ。出来る人は何でもないようにやってるけど、出来ない人からすればこれこそ最高の強さだと思う。現に私は出来ない方の人間だから、常に何かに怯えて、しょっちゅう後ろを振り返ったりよそ見をしていたりする。だから私は流星くんの強さに憧れているし、流星くんの強さを信じたいのだ。何の保証もないことはわかっていても、流星くんの「たぶん大丈夫やろ」を私は信じている。



去年冬の京セラオーラスで流星くんが泣いたと知った時、例に漏れず私も心底驚いた。あぁ、流星くんも泣くんだスケタン以外で、と。でもそれ以上にあのこと、カウコンでのデビュー発表のことを流星くんから口にしたことに驚いた。

こんな機会でしか話すことないですが、まぁ僕たち色々ありましたけど、デビューの時も、でもそれもね、一回諦めかけたけど、でも前を向けたのは、みんながいたからです。間違いなく。

私としては、あの時のことはもうなかったことにしてもいいと思っていて、本人たちも1万字インタビューくらいでしか触れてないから、たぶん5周年10周年とかで触れるか触れないかくらいだろうと思っていた。タブーではないけど笑って話せることでもないから、話す機会はそれなりに限られてくる。

そんな風になかったことにしてもいいと思っていたけれど、流星くんがあの場でほんのちょっとだけあの時のことに触れてくれたお陰で、私は本当に7人でドームまで来たんだなぁと実感した。今7人がこうやって同じ名前を背負って、同じ歌を歌って、同じ話で笑い合えているのは、あの時7人が7人でいることを諦めないでいてくれたからで、そんな7人が辿り着いた場所が夢に見た京セラドームのステージだなんて、なんて素敵な現実だと。流星くんがどういうわけであのことに触れたのかはわからないけど、最初から最後まで7人でデビューすることを諦めなかった男と言われた流星くんがあの場で触れてくれたことが、私は嬉しかった。落ち込んだり悔しかったりすることをてんでこちらに見せない流星くんでも、きっと3年半前のあの時はちゃんと悔しかったんだと。それでもデビューを諦めなかったんだと。そんなところがあの挨拶でほんの少し垣間見ることが出来て嬉しかったし、正直ホッとした。



流星くんはちゃんと人間だ。落ち込まない人間でもなく、悔いることがない人間でもなく、涙を知らない人間でもなく、もちろん遠い遠い星から来た宇宙人でもない。ただ一つ、私のような平々凡々を絵に描いたような凡人より遥かに前を見て歩くことが出来る。諦めないことの価値をわかっている。

そしてそれが"強さ"だということを、私は知っている。「前を向けたのはみんながいてくれたから」だと流星くんは言ったけど、それを糧にして立ち上がったのは他でもない流星くん自身なのだ。それが流星くんの"強さ"だと、そう誇っていいはずなのだ。

だから、どうかこれからも前だけを見ていて。
諦めないことの価値をその手で証明していて。
何があっても「たぶん大丈夫やろ」なんて一言で笑っていて。

それだけで、君は強い人だよ。
君が輝き続ける限り、負けるな流星


24歳のお誕生日おめでとう。次の演技仕事(出来れば連ドラ)待ってます。