青春の孤島にて

同じ距離で輝いて 同じ夢を見て

16歳の思う懐メロ


私は2009年頃からぬるっと嵐が好きだ。
当時の嵐は大きなブームで、10周年記念の年でもあり、地方の壁がある地元でもしょっちゅうテレビで見た。
わかりやすい個々のキャラクターと楽曲は、当時小学4年生の私でも馴染みやすく、周りにも多くの温いファンの友達がいた。
所謂"お茶の間ファン"である。
その後、紆余曲折ありAKB48Kis-My-Ft2、そしてNEWS、ジャニーズWESTと、応援し、お金を落とすグループを増やしてきた(転々としているのではなく、今でもお金の落とし方は違うが全部のグループが好き)。

そんなヲタ歴5、6年ほどの私が、嵐を知る随分前に好きだったグループがある。

Hey! Say! 7

彼らがデビューしたのは2007年、私が小学2年生の時だ。
まだテレビの世界もジャニーズもよく知らない田舎の小学生は、彗星の如く現れた(ような気がしていた)5人組にあっけなく心奪われ、親にねだったのか自分でなのかは覚えていないが、デビューシングル『Hey! Say!』を購入し、ことあるごとに聴いていた。
そうしているうちに、Hey! Say! 7は『Hey! Say! JUMP』と名前を変え、メンバーを増やし、再びデビューした。
バレーボールのサポーターだったため、テレビでよく見ていたからなのか、その頃の私はとてもバレーボールが好きだった(今でも試合を観れる数少ないスポーツである)。
そしてJUMPのデビューシングルも買っていた。

7とJUMPは、私が初めてファンになったグループだった。

しかし、その後JUMPを追いかけていた記憶が全くない。
相変わらず『Hey! Say!』と『Ultra Music Power』は聴いていたが、セカンドシングルは未だに聴いたことがないし、テレビで見ていた記憶もない。
そうしている間に時は流れ、私の興味は別のことに移り、いつしかJUMPを好きだった頃のことも忘れ、JUMPの曲を聴くこともなくなった。
そして嵐が旋風を巻き起こし、キスマイが派手にデビューして、私は再びジャニーズのファンになったのだ。
あの頃は存在も知らなかったアイドル誌を買うようになり、自ずとJUMPも目に入ったが、なぜか私は一瞬だけ彼らのファンだったあの頃のことを思い出すことなく過ごしていた。

そんな2013年、有岡氏と高木さんによるラジオ『JUMP da ベイベー!』が始まった。
いつかまた書こうと思うが、私は数年前までラジオのヘビーリスナーだった。
現在は聴き方が随分変わってしまったので、特定のものしか聴かないが『JUMP da ベイベー!』通称『べいじゃん』は、私がラジオにハマるきっかけを作った『嵐・相葉雅紀のレコメン!アラシリミックス』の放送後枠(25時30分から)で放送が始まったので、丁度いいから聴こうかなくらいのテンションで聴き始めた。
残念ながら最近は寝る方に価値を見出してしまったので聴けていないが、バラエティー慣れした有岡氏と、終始楽しそうにお喋り(何となくリスナーに話す、というより有岡氏とお喋りしてる感じ)する高木さんの対比が面白くてこの番組が好きだった。
その番組で、私はふとHey! Say! 7を好きだったことを思い出したのだ。
ある日の放送でものすごく聴き慣れた懐かしいイントロが流れ出した。
もう一度曲紹介を思い出す。
確か「ぼんぼん」と言ったな?
ていうかサビでも言ってる。
もう気づけば5年ぶりくらいに聴いたその曲は、『Hey! Say!』収録の『BON BON』。
ものすごく懐かしくて、それでいて未だに好きな曲だった。
頭の片隅で埃を被っていた思い出が、7メンバーである有岡氏と高木さんによって見つけ出され、久々に顔を出したのだ。
その後「めっちゃ懐かしいよねー!」とかなりテンション高めに思い出を語る2人に私は、誰も見ていないけれど頭をぶんぶんと振って頷いていた。
なぜこのタイミングだったかというと、岡本圭人さんがある日唐突に楽屋でこの曲を流し始め、懐かしいとメンバー内で盛り上がったかららしい。
ケイトオカモト、マジサンキュー。

この『BON BON』遭遇事件は全くの偶然だったが、私の色褪せた思い出を掘り返すのに大きな影響を与えた。
曲が終わり、放送が終わっても、私は「7が好きだった」という過去を噛み締めていた。
『Hey! Say!』のCDは小6の時、同級生が探していたのであげた。
『Ultra Music Power』は実家に置きっぱなし。
久々に過去に浸ろうと思ったのに、音源が手元にない。
『Hey! Say!』も『BON BON』も『Iをくれ』も聴きたいけどしょうがない。
今度実家に帰ったらUMPは持ってこよう。
『Star Time』が好きだったけど思い出せないから聴こう。

JUMPが懐かしいと思うものは、私にとっても懐かしい。
今はファンではなくなったけど、いつまでも私の懐メロはJUMPのままだ。
あの頃の彼らを好きでいてよかったなと、今の活躍を見ていると思う。

出会えた奇跡に どんな欠点も 意味ないよ 君はそのままが一番


この話を書くにあったて、母に「私ってめっちゃJUMPのこと好きだったよね?」と訊いてみたら、「うん、好きだったけど割とすぐ興味なくなったよね」と言われた。
やはり小学生の興味は移り変わりが早いものだな。