青春の孤島にて

この季節 駆け抜けるべき

生まれたこと、出逢えたこと、今 傍にいれること


今年の24時間テレビのテーマが「人生を変えてくれた人」だと知った時、すぐにNEWSの顔が浮かんだ。私の中で「人生」というものとNEWSという存在は、深く強く繋がっている。


夢も希望もない。生きることなんかとうに諦めて。そんな私の粉々に砕け散った心の器を、NEWSは少しずつ、一つずつ、くっつけて直してくれた。そこに希望と勇気を溢れるほどドバドバ注いでくれた。最後にささやかな夢を乗せて、「一緒に歩いて行こう」と手を引いてくれた。


すごく感謝している。この世に私を助けてくれる人なんていないと絶望していた幼い私を、その手で絶望の底から引っ張り上げてくれた。NEWSがいなかったら今の私はいない。NEWSに出逢えなかったら、私はここまで生きていなかった。NEWSは命の恩人。普段口にすることは少ないけれど、いつも本気でそう思っている。


NEWSに命を救ってもらった。
NEWSに生かされてきた。
NEWSに出逢ってからの人生は、NEWSにもらった人生だ。



NEWSにはたくさんのことを教えられてきた。その中の一つに「何度失敗しても、人生は終わりじゃない」ということがある。


前にも書いたことがあるけど、行き過ぎた完璧主義のせいでNEWSに出逢った頃の私は、「人生は一度でも失敗したら終わり」だと思っていた。だからいろんなことから逃げて、生きることを諦めた。だってもう失敗してるし、もう終わってるし、もうどうにもならないし。そう信じて疑わなかった。

そんな頃に、ふとしたきっかけでNEWSと出逢った。
NEWSは私の思う「終わってる」状況だった。一度どころか数え切れないほどの失敗を繰り返してきていた。傷だらけで、ボロボロで、情けなくて、それはもう本当にどうにもならないような。
私だ、と思った。今の私と同じだ、と。

だけど、NEWSは逃げていなかった。諦めていなかった。何度でも立ち上がっていた。
確かに傷だらけで、ボロボロで、情けない背中だったけれど、秩父宮の真ん中で『フルスイング』を歌う4人の姿は泣けるほど勇ましくて、眩しくて、そしてカッコよかった。


その時に解った。「何度失敗しても、人生は終わりじゃない」ことを。
もう二度と立ち上がれないような気がしていたけれど、私よりももっと深い絶望に落とされたNEWSが立ち上がってまた歩き出すことが出来たなら、私もまた立ち上がれるかもしれない。
私の人生は終わったわけじゃなくて、傷つくことを恐れてただ逃げているだけなんだと、ようやく自分のしていることに向き合えた。
そして生きることを諦めるのをやめた。傷つくことから逃げるのをやめた。
だって、たとえまた失敗したとしても、人生は終わりじゃないから。ボロボロに傷ついても、また立ち上がれるから。


あれから5年。私は今日も生きている。
結局中学はほとんど行けなかったけれど、高校はなんとか通って卒業できた。大学生にもなった。知らない土地で暮らして、バイトもしている。
別に何不自由なく生きているわけではないし、嫌なことだって辛いことだって普通にある。

だけど、こんな私と一緒にいてくれる人がいる。助けてくれる人がいる。しあわせをくれる人がいる。
そしてほんの少しの夢がある。
それだけで人生は十分で、普通にある嫌なこと辛いことなんか踏み倒していける。
それでいい。それだけでいい。嫌なこと一つもないからしあわせとか、そんなんじゃなくて全然いい。
普通にしあわせで、普通にふしあわせ。
そんな人生も楽しいものだと、そう思えるようになった。
それはNEWSに出逢えたから。NEWSが教えてくれたから。



人生には必ず出逢うべき人がいて、出逢うべきタイミングでその人と出逢えるように人生は出来ている。と思ってる。

5年。
15年のうちの、たった5年。

それが私がNEWSと過ごした時間。
私はデビュー当時も、活動休止期間も、4人になった時も、リアルタイムで知らない。NEWSが大きく変わった出来事を経験していないことに引け目を感じていた時も、なかったわけじゃない。

でも私がNEWSに出逢うタイミングは、きっと2013年のあの日しかなかった。人生で一番辛かったあの頃に、荒波を越えてなんとか10周年を迎えたNEWSがいたから、私はそんなNEWSに惹かれた。あの頃の全ての要素が揃っていなかったら、私はNEWSを好きになるどころか、見つけることさえ出来なかったと思う。
だから私は私の最短ルートでNEWSに出逢えたと思ってるし、あれがベストタイミングだと思ってる。むしろ見逃さなかった自分偉いよ。



あんなに何かを強く願うことなんてもう一生ないだろうと思うくらい、味スタはいろんな想いが交錯していた。
確かに不安だった。天気は大丈夫かなぁ。本当にあんな大きい会場でライブ出来るのかなぁ。4人は笑顔を見せてくれるかなぁ。
でもそれと同じくらいすごくワクワクしていた。キャンプに行くのかな?と思うくらいの重装備をやんのやんの言いながら準備した。初めてNEWS担の人と知り合えて嬉しかった。雑誌やブログでライブへの意気込みを読むたびに絶対楽しい1日になる、してみせる、と思った。


結局不安なのか楽しみなのかよくわからないまま会場に行ってしまったけど、約一年ぶりに会うNEWSは、私の大好きなNEWSのままだった。ほとんど使われることのなかった大荷物を抱えて帰る道中、私は一体何をそんなに心配していたのだろうと思って、自分で笑ってしまった。
振り返ってみても、ただただとてもしあわせだった。としか言えない。

イチゴ色のしあわせの海の中で、泣いて笑って歌って叫んだ。
4人の気迫より、笑顔の方がとても印象的だった。みんないい顔してた。
初めてあんな間近で見た4人に、新鮮にときめいた。ファン歴5年にしてあの瞬間が一番恋してた。


5メートルもないような距離で見たけーちゃんは、思っていたよりも痩せていて、小さかった。
だけど、それでもちゃんと生きている人間で、そしてちゃんとアイドルだった。私の大好きな、小山慶一郎そのものだった。
キラキラの笑顔で手を振るけーちゃんを見ていたら、ふと「大丈夫だ。」と思った。
何が、とかじゃなく、ただただアイドルでいるけーちゃんも、そのけーちゃんが大好きな自分も、大丈夫だと思った。
言葉を大切にしようと思ったのは、けーちゃんが何度もその言葉で私を助けてくれたから。
私が持てる言葉はこれしかないけど。
けーちゃん、大丈夫だよ。けーちゃんから元気や勇気、たくさん届けてもらったよ。
けーちゃんの笑顔が見れただけで、味スタ行ってよかったと思った。


誰がなんと言おうとてごちゃんがファンに向けて言ってくれた言葉を、私は信じている。対ファンの場でのてごちゃんの言動が、私にとってはてごちゃんの全てだ。
ずっと、ずっとずっとずっと、出逢った日からてごちゃんに対する想いは変わらなくて、それはなんでかなって思ったら、やっぱりあの人のいうことに嘘はないって、ずっと前から私は知ってるから。味スタに行ってもそれは変わらなかった。変わりようがなかった。
私は自担であるシゲに導かれてここまで来たと思っているけれど、足の遅い私の背中を押してくれていたのはいつもてごちゃんだったなと、あの広いスタジアムに響き渡るてごちゃんの歌声を聴いて思った。
偶然私はNEWSに会いに行くたびにてごちゃんの泣いてる姿を見てしまうのだけど、年かな。年のなのかぁ、てごちゃん。すごく愛おしいよ。


増田さんはとても感覚的な人だから、理論に落とし込まないと物事を理解できない私は時々増田さんの言いたいこと見せたいものをちゃんと受け取れていないなと思うことがある。
だから要所要所で放たれる増田さんのストレートな言葉は、私を容赦なく打ち抜くこともあるし、たった一言で助けてくれることもある。
増田さんに翻弄されることは嫌いじゃない。なんでかって言ったら、私の好きなものと増田さんの好きなものはきっと同じだから。
「まっすーはNEWSのことが大好きだ」と信じ続けていた。それが正解かどうかは一生わからなくても、きっと増田さんの見る先にはNEWSがいて、私は増田さんの見るNEWSを見ているんだと信じていた。味スタに行くまでは。
「拝啓15年前の僕へ。今、しあわせだよ」。
ほらね、私と増田さんの好きなものは同じだ。


15年前の自分へのメッセージを聞いて、シゲを好きになった頃の気持ちがぶわっと蘇って来た。
5年も経つと他3人のことも自担のように大好きになっているから、正直シゲに対する「自担」という概念は日に日に薄くなっていて。
でも思い返せばダメなNEWSの筆頭は自分で、それを打開するためにプライドを捨ててがむしゃらに生きることを選んだシゲがいたから私はシゲを、NEWSを好きになったんだなと、あのメッセージを聞きながら今更思い出していた。だからシゲが自担なんだと。
15年前からとは言わず、シゲは私が好きになった5年前からもすごく変わったと思う。そして、これからも戦い続けると言ってくれた。そんなシゲが誇らしくて、5年前この人を見つけられて、この人に導かれて来て、本当によかったと改めて思った。やっぱり私の自担は加藤シゲアキだ。


NEWSに関してはもう常時涙腺が決壊しているから、最初から最後まで死ぬほど泣いてしまった。
『BLUE』でイチゴタオルを掲げて出て来た4人を見て。
『U R not alone』の大合唱で。
『Share』の照明で。
4人の15年前の自分へのメッセージを聞いて。
『「生きろ」』で。
55000人の「NEWSーーーー!!!」で。

去年NEVERLANDのオーラスに入った時の記事に「URの大合唱はもう二度と出会えない奇跡の光景だ」と書いた。
何万人もの人の気持ちが一つになった瞬間。これは実際に体験してみないとわからない。NEWSコンはネバランオーラスと今回のStrawberryの2回しか行ったことがないから他の公演がどうだったかはわからないけれど、私はこのたった2回の両方で奇跡の光景に遭遇してしまった。

URとLPSで待ってましたとばかりに大声で歌うNEWS担が好きだなと思った。エンドロールで合唱しよう!じゃなくて何となく歌ってたらみんなも歌ってて結果的に合唱になっちゃったね~なNEWS担が大好きだと思った。私は去年の自然発生UR大合唱も体験しているけれど、思えばNEWS担は2012年のツアーでも合唱してる。

歌で想いを伝えてくれる人たちには、やっぱり歌で伝え返すものだなと心底思った。何度もNEWSの歌に助けてもらったように、この歌が4人の何かになってくれれば。
エンドロールの「生きろ」はそんなことも思わず気持ち任せに歌ってたから、まさか聞いてるなんて考えてもなくて、でも後日あれがライブで一番感動したと言ってくれて、目に見えなくても想いはちゃんと届くものだと解ったし、受け取ってくれてありがとうと思う。


いろんなことがあって、表面上は大丈夫大丈夫!とヘラヘラしながらも心の奥底では「この世にNEWSを好きな人なんて5人くらいしかいないんじゃないか」なんてだいぶトチ狂った想像をしていたから、真っ赤に染まったスタジアムにも、ピッタリそろった大合唱や手振りにも、いちいち感動していた。

でも、最後にNEWSの名前を叫んだ時の感動は、他のどれとも比べられない。
スタジアムのド真ん中で聞いた大好きな人たちの名前を叫ぶ声は、地面から湧き上がって楕円に開いたスタジアムの空へ一直線に抜けて行った。
NEWS、めちゃくちゃ愛されてる。
こんなたくさんの人に愛されて、求められて、手を取り合っている。

4合わせは、ここにある。

ゴボゴボと、イチゴ色の海の中で息が泡になる音がした。
このむせ返るようなしあわせの中で生き続けることを誓った。



親愛なるけーちゃん、てごちゃん、まっすー、シゲへ。

NEWSとして生まれてくれてありがとう。
NEWSとして私と出逢ってくれてありがとう。
NEWSとしていつも傍にいてくれてありがとう。

NEWSの小山慶一郎が大好きです。
NEWSの手越祐也が大好きです。
NEWSの増田貴久が大好きです。
NEWSの加藤シゲアキが大好きです。

今までも、これからも、いつまでも、

けーちゃんを、てごちゃんを、まっすーを、シゲを、

NEWSを、

愛してます。


15周年おめでとう。
5年間支えてくれてありがとう。
これからも、みんなでしあわせになろうね。

NEWSの未来に幸あれ


2003.09.15 - 2013.03.13 - 2018.09.15