青春の孤島にて

この季節 駆け抜けるべき

負けるな流星


私は長らく流星くんを宇宙人だと思っていた。

海王星のもっと向こうの、オールトの雲を突き破った先の、銀河系の外にある、どこか遠い星から来た宇宙人。そう言われても何の疑いもなく信じられてしまうほど人並外れた容姿の良さと、真顔でかます突飛な言動。本当に宇宙人でなくとも、きっと平々凡々なそこらの人間とは全く別の次元を生きているんだろう。


流星くんを知った時のことはよく覚えていて、こんなに誰が見ても寸分狂わずカッコよくて美しいと思える人がいるのかという驚きと、そんな子が関西ジャニーズJr.という狭い世界に閉じ込めらたままだということの驚きで、存在からしてとにかく衝撃的だった。しかも何だかとんでもねぇ天然らしくて、藤井流星とかいう宇宙人もやべぇし、その宇宙人飼ってる関西Jr.とかいう奴らもマジやべぇと割と本気で思っていたりした(ついでにそのすぐ後に名古屋星から平野紫耀という新人宇宙人までやって来て関西Jr.いよいよヤバいなと思って、そんな関西Jr.が好きだった)。



いい意味で流星くんはその頃から全く変わらない。相変わらずのカッコよさと、相変わらずの天然さ。飾ることなくそのまんまの藤井流星でいること。そして、いつだって力強く前を向いていること。


流星くんの強さって一体何だろうとずっと考えている。
どうして環境が変わってもそんな風にありのままでいられるのだろうか。
どうして落ち込んだり悔しかったりするところを見せないでいられるのだろうか。
どうしてどんな時も「何があっても大丈夫」みたいに前を見据えていられるのだろうか。
流星くんの人並外れたところって、容姿の良さでも天然さでもなくて、実はこういうところだと思う。飄々とした、というか、肝が据わっているというか。周りが不安に慌てふためいていようと何の保証もないのに「たぶん大丈夫やろ」とか真顔で言っちゃいそうな、そんなところ。

たぶん、失敗するかもとか間違うかもとか、そんなこと微塵も考えていないのかもしれない。きっと上手くいかなかったこととか、そういう失敗体験が少ないから臆病にならなかったりするんだろう。私の中であんまり失敗してるイメージがないというだけで、本当のところはわからないけれど、私はWESTのポイントゲッターは圧倒的に流星くんだと思っているから、流星くんには常に期待しかしてないし、流星くんの仕事を見て「こんなもんか」なんて感じたこともない。連ドラなんてどの作品も楽しそうに撮ってたし、必ず何かを得て帰って来ていた。そんな安心感と信頼感はWESTにとって必要不可欠で、とても重要なものだと思う。


流星くんの強さって、結局はこういうことなんだろう。弱いところを知らないから強さってものもわからないと思っていたけど、臆病にならないところ、前だけを見てるところ。出来る人は何でもないようにやってるけど、出来ない人からすればこれこそ最高の強さだと思う。現に私は出来ない方の人間だから、常に何かに怯えて、しょっちゅう後ろを振り返ったりよそ見をしていたりする。だから私は流星くんの強さに憧れているし、流星くんの強さを信じたいのだ。何の保証もないことはわかっていても、流星くんの「たぶん大丈夫やろ」を私は信じている。



去年冬の京セラオーラスで流星くんが泣いたと知った時、例に漏れず私も心底驚いた。あぁ、流星くんも泣くんだスケタン以外で、と。でもそれ以上にあのこと、カウコンでのデビュー発表のことを流星くんから口にしたことに驚いた。

こんな機会でしか話すことないですが、まぁ僕たち色々ありましたけど、デビューの時も、でもそれもね、一回諦めかけたけど、でも前を向けたのは、みんながいたからです。間違いなく。

私としては、あの時のことはもうなかったことにしてもいいと思っていて、本人たちも1万字インタビューくらいでしか触れてないから、たぶん5周年10周年とかで触れるか触れないかくらいだろうと思っていた。タブーではないけど笑って話せることでもないから、話す機会はそれなりに限られてくる。

そんな風になかったことにしてもいいと思っていたけれど、流星くんがあの場でほんのちょっとだけあの時のことに触れてくれたお陰で、私は本当に7人でドームまで来たんだなぁと実感した。今7人がこうやって同じ名前を背負って、同じ歌を歌って、同じ話で笑い合えているのは、あの時7人が7人でいることを諦めないでいてくれたからで、そんな7人が辿り着いた場所が夢に見た京セラドームのステージだなんて、なんて素敵な現実だと。流星くんがどういうわけであのことに触れたのかはわからないけど、最初から最後まで7人でデビューすることを諦めなかった男と言われた流星くんがあの場で触れてくれたことが、私は嬉しかった。落ち込んだり悔しかったりすることをてんでこちらに見せない流星くんでも、きっと3年半前のあの時はちゃんと悔しかったんだと。それでもデビューを諦めなかったんだと。そんなところがあの挨拶でほんの少し垣間見ることが出来て嬉しかったし、正直ホッとした。



流星くんはちゃんと人間だ。落ち込まない人間でもなく、悔いることがない人間でもなく、涙を知らない人間でもなく、もちろん遠い遠い星から来た宇宙人でもない。ただ一つ、私のような平々凡々を絵に描いたような凡人より遥かに前を見て歩くことが出来る。諦めないことの価値をわかっている。

そしてそれが"強さ"だということを、私は知っている。「前を向けたのはみんながいてくれたから」だと流星くんは言ったけど、それを糧にして立ち上がったのは他でもない流星くん自身なのだ。それが流星くんの"強さ"だと、そう誇っていいはずなのだ。

だから、どうかこれからも前だけを見ていて。
諦めないことの価値をその手で証明していて。
何があっても「たぶん大丈夫やろ」なんて一言で笑っていて。

それだけで、君は強い人だよ。
君が輝き続ける限り、負けるな流星


24歳のお誕生日おめでとう。次の演技仕事(出来れば連ドラ)待ってます。


 

強固な丸石


私が神ちゃんの存在を初めて知ったのは、5年前だったと思う。まだ18歳で、片手にニャンちゅうみたいな顔で笑うあどけなさを、もう一方には実力者としての頑ななプライドを持つ、そんな相反するものを同居させていたところが目に止まった。当時属していたユニットでは一番先輩だったし、その頃から器用で何でも出来る人として認識されていたから、「一番頼れる」と評されたり「関西Jr.のオカン」なんて呼ばれていたのも納得だった。


Jr.時代の話になると神ちゃんのいわゆる「ジャックナイフ時代*1」のことがよく話題になる。そして必ず誰かが「今はホンマに丸なったなぁ」と締める。私が神ちゃんを知った時にはもうすっかり丸くなっていたので、そのジャックナイフ時代のことは伝え聞くだけだが、昔話をするとほぼ毎回と言っていいほどこの話になるので、メンバーにとっては余程印象的な出来事だったのだろう。尖っていたことも、丸くなったことも。


でも別に私は神ちゃんの何でもないが、ここ5年ほど彼を遠くから見続けてきた中では、きっと元々は今のように優しい人だったのだろうと思う。丸くなったことがイレギュラーなんじゃなくて、尖っていたことの方が神ちゃんにとって規定外路線だったのだと。


神ちゃんは本当に器用な人だ。歌もダンスも当たり前のように上手いし、アクロバットも演技も、楽器だって出来る。しかもそのどれをとっても実力はハイレベル。私が知る人の中ではトップクラスに"何でも出来る"人だ。WESTのパフォーマンス水準を常に一定に保ち、且つ着実に底上げしているのは神ちゃんだと私は思っている。神ちゃんを評するなら「器用が服を着て歩いている」だ。


その一方で、性格的な面では不器用だとも思う。不器用というか、本人も自己分析でそう言っているが、根が真面目であるが故にめちゃくちゃ頑固。恐らくジャックナイフ時代はその真面目さが周りに向いていたからなのだろう。衝突とまではいかないけれど、融通が利かないとかそんな風に思われていたのは、自分の真面目さや信念を周りに上手く伝える術を知らなかったからだと思う。


しかし神ちゃんはそんな時期を乗り越え、いくつも山を越え、今に至っている。「そんなこともあったなぁ」と笑い話にしてくれる仲間に囲まれ、不真面目になることも、信念を曲げることもせず、今日も「ジャニーズWEST神山智洋」として夢を追いかけている。何も諦めずに努力し続けることも神ちゃんの強さだし、神ちゃんの頑張りを認めてくれる仲間がいることだって神ちゃん自身の才能であり、神ちゃんがこれまでしてきた努力の結果なのだ。いい仲間に恵まれたし、いい仲間を引き寄せた神ちゃんの力を、私はとても羨ましく思う。


硬い石はぶつかれば相手を傷つけてしまうかもしれない。砕いてしまうかもしれない。だけど私が知っている硬い石の強さは、自分自身を信じ、誰かに自分を信じてもらえる強さだ。そんな硬い石は人を傷つけないし、ぶつかることもしない。神山智洋という石は、強い信念を持った硬い石でありながら、誰も傷つけることのないつるんつるんの丸い石でもある。



私は神ちゃんの5年前と変わらないニャンちゅうみたいな笑顔が大好きだ。好きなことをやっている時の笑顔も、メンバーに褒められて照れ臭そうにしている時の笑顔も、あの頃と何も変わらない笑顔が大好きだ。そんな笑顔がずっと見れるように、神ちゃんにはずっと自分の好きなことをやり続けて欲しいし、自分のやることに自信を持ち続けてて欲しい。3年半前、積み重ねて来た全ての自信を打ち砕かれたあの時の出来事を経てもなお、自分の可能性をどこまでも信じて突き進むことを恐れない神ちゃんがとても眩しい。そんな人がグループの一員であることがジャニーズWESTの誇りだ。


24歳のお誕生日おめでとう。
いつまでもキラキラ輝く丸い石でいてね。


*1:流星くん曰く「切れたナイフ時代」

『NEWS LIVE TOUR 2017 NEVERLAND』に参戦してわかったこと


まず最初にNEWS、Jr.、スタッフさん、本当にお疲れ様でした。ひとまず無事に全公演終了することが出来てよかったです。

私は東京ドーム6月11日公演に行って参りました。初NEWS、初東京ドーム、初オーラスと初めて尽くしでアワアワすることも多かったのですが、あれからまだずっとネバーランドの魔法がかかったままのような、そんな不思議な精神状態でして。大手を挙げて「あー楽しかった!!」というものではなくて、心を底から天井までしあわせで満たされて外の世界に出されたような感覚のまま、あの日見たもの聴いたもの感じたものをただただ噛みしめて、溢れぬように失くさぬようにぎゅーっと抱きしめて、心の大事なところにしまうので今は精一杯といったところでしょうか。なのでこれもレポなんかではなく、文体も流れもめちゃくちゃの粗雑な感想文ですのでご了承ください。



席は一階スタンドだったんですけど、どんどん人が埋まって行くのを上から見てすげーなーと思ったり、55000人の大歓声すげー!と思ったり、ペンライトの海めっちゃ綺麗すげぇ!と思ったり、なんか終始ずっと凄い凄い言ってた気がする。だって凄いんだもん。なんか、うん、ずっと凄かった。語彙もクソもないけど凄かった。


WHITEからNEWSコンのオープニングは確かまっすーの案で登場してから歌い出すまでに結構時間をかける構成になっていて、その間の神妙な時間とか増幅されて行くワクワクとかが私は好きなんだけど、WHITE、QUARTETTOとやって来て今回はどう来るんだ!?と楽しみにしていたらまさかの汽車。SL。今回はメンステから(パーツごとに分かれてるのをJr.がそれぞれ持って形を成してるっていう)汽車が登場してセンステまでゆっくり進んで行く→センステのセリからようやくNEWS登場っていう流れで。出て来るまでずっと「え!?NEWSどこから出てくんの!?!?」ってまんまとNEWSサイドの思惑にハマるあの感じ。くぁー!!!ネバーランド来たーーー!!!これがネバーランドかーーー!!!って思うあれは。因みにまだ何も歌ってない。のにネバーランドに連れて行かれる。あのネバーランド行きの汽車が出て来た瞬間に心は有無を言わさず乗車して、吸い込まれるようにネバーランドへ向かっていたんだ。やっぱりコンセプトがガッチリ決まっていればいるほどオープニングが大事なんだと思い知りました。



今回は特に観客の度肝を抜く演出!みたいな目新しいものはなかったし*1、セトリも想像していたほどコンセプトにびっちり沿っていたわけでもなかったけど、その分シンプルな演出を隅から隅まで懇切丁寧に練ることで全体をコンセプト通りに仕上げて、参戦した人があの時間を振り返って「あの時確かにネバーランドにいた」と思えるような作りだったなと。"夢の国"って一見自由でやれることに幅があるように見える分、方向性を絞らないと要素が分散してひっちゃかめっちゃかになってもおかしくないけど、NEVERLANDは受動的なファンタジー感と、盛り上がる/盛り上げる主体的なコンサートという両立しづらい2つの軸を上手いこと融合させられていて、ただただ圧倒されるセクションも声を上げて盛り上がるセクションも、違和感なくスイッチング出来ていたなと終わってから思いました。

因みにずっとすげーすげー言っていた私が特に圧倒されたのは、ドーム中にレーザーがびゅんびゅん飛んでいた景色です。メンステから見て斜めの位置にいたからほぼ真横から見てたんだけど、無線制御で点いたり消えたりするペンラの海とも相まって、ネバーランドで飛ぶレーザーはMAGIC(魔)のRAY(光)なんだと。だから結構天井見上げてた。あれ正面から見たらもっと凄いんだなろうなぁ。もはや撃ち抜かれたい。ネバーランドのレーザーに撃ち抜かれて死にたい。『さくらガール』の時は桜の花びらが天井に映されてて可愛かったです。

後は単純に『アン・ドゥ・トロワ』の「Hey!」とか『恋祭り』のタオル回し、『D.T.F』の手振り(うちわとペンラ持ってたから何も形成できなかったけど)、『4+FAN』のクラップ、『サマラバ』『NYARO』のコール(振りは見よう見まね)とやりたかったことたくさん出来たし、まさか『BYAKUYA』と『バンビーナ』を生で聴ける日が来るとは思ってなかったもんでイントロ聴いた瞬間「どうえぇぇ〜〜???」みたいな謎の声出た。でも特に聴けて嬉しかったのは大好きな『Snow Dance』。時季的に歌わないだろうなと思ってたからめちゃめちゃ嬉しかった。けど演出とかはあんまり覚えてない←。歌ってくれたことが激烈に嬉しすぎて嬉しかったこと以外覚えてないっていう。頼むから記憶力カムバック。



それで自担のソロですよ。シゲのソロは毎度のことながら受け取り手に解釈の全てを委ねるスタイルで、正直一度見ただけではこれがああでここはこうでなんて何も言えないんだけど、ただ一つ、私はシゲが見ている世界が好きだということだけは断言出来る。たった1人で出て来て、コンテ踊って*2、独白のような、それでいて世界への確固とした訴えのような、そんな歌を響かせて、ああこれがシゲが作りたかった、見せたかった世界の片鱗なのかなと、私はシゲの団扇を抱きしめながらそんなことを受け取りました。

花道クレーンの坂を登って行く演出には心底ビックリしたけど(幅が体一つ分くらいしかない上、手すりも何もない状態で旋回するから多分普通に危ない)、旗を担いで虹になったクレーンの橋を下りて来る姿を見て、彼の世界が彼の手によって再構築されたのだと。世界の創始者ではなく、荒廃した灰色の世界に虹を架けるメシア。今のところシゲが何を意図していたのか、どういう解釈が正解かはわからないから、私があの時受け取ったものがたとえ間違いだったとしても、私にはシゲの目に映っている世界が絶対で、私はその世界が絶対的に好きです。それだけは断言したい。



それと強欲ですがバックに付いてる私のお気に入りJr.・MADEちゃんにも視線を向けたくて、表情までは目視で確認出来ない距離なのをいいことにモニターを見て後ろにチラチラ映るMADEちゃんを確認するっていうこともしていました。お陰で視線がクソ忙しかったよ。MADEちゃん超カッコよかったし、何より外周トロッコ乗らせてもらえて嬉しかった。

相変わらずジャケット肌蹴させたり(こればっかりは肉眼でも認識出来たよ)ファンサしまくる秋山くん見れたし、『ORIHIME』でのペアダンス*3だったり連続バク転だったりトミーちゃんの見せ場に沸いたし、何かの曲でモニターに映ったのぶちゃんが死ぬほどイケメンでどっかの血管切れたし、稲葉くんはもうあれだ、生で稲葉くんを見れたってことだけで充分すぎてとりあえず神様に猛烈に感謝した(?)。

いやぁ本当カッコよかったんだって!一番カッコよかったのはMADEだけでバックに付いた『Silent Love』。一番可愛かったのは『ポコポンペコーリャ』の間に挟んだ例の目覚めの舞い。あの時間はNEWS含めて最早センステごと可愛かった。開演前に散々難しいとか文句言ってゴメン。自分が踊るのは出来なかったけど*4みんなが踊ってんのは最高に可愛かった。『weeeek』でのポンポン文字からのハートの中にNEWSちゃんもあの像作りたいくらいいい景色でした。ツアー付きながら単独&合同クリエっていう強行スケジュール、大変お疲れ様でした。またNEWSコン付いてね。



大体3時間くらい歌って踊って叫んで笑って圧倒されてってしてたけど、過ぎてく時間があっという間すぎて『流れ星』聴きながら「もう終わっちゃうどうしよう」って途方もない不安を抱えてたんだけど、すぐ『U R not alone』が流れて、そうだまだこの曲が、ネバーランドの外に出た後の曲があったと。

個人的にこのコンサートに入る上で「絶対泣かない」という目標というか決め事があったんです。以前行ったWESTのコンサートで終始おいおい泣いていたっていう前科があるのと(恥)、夢の国であるネバーランドに涙は要らないっていうのとで、初っ端から胸がいっぱいだったけど涙だけはずっと堪えてて(嘘。けーちゃんのソロの時ちょっと泣いた←)。

けど『U R not alone』だけは無理でした。アルバムについての記事でも書いたけど、この曲の持つ力が私には必要で、単純に好きとかそういう次元じゃなく、私はこの先ずっとこの曲に支えられて生きて行くんだと思うほど特別な曲で。イントロから涙ダーダー流しながら、震える声で歌いました。

拝啓あの日の僕へ
今はココで立っています
誰かに笑われた夢を
今もココで見続けてます

NEWSを好きになって4年。コンサート前、出来ることなら4年前の自分に会って「いつかこんな自分でも救われる日が必ず来るから、だからそれまでどんなに辛くても苦しくても生きることを選択し続けるんだ」と言ってあげたい。そんなことをずっと考えていたんですが、理由もわからない涙をボロボロ流しながら、私は確かに自分へ、あの日の自分へ向かって歌いました。人前で歌うなんてもう何年もしたことなかったけど、あの時だけは今声に出さなきゃいけないと思って、無意識に合唱に加わってた。なんかNEWSも泣いてたし、私もずっと泣いてたけど、それでもぴったし揃ったドーム中の大合唱を聴いてたら少しも寂しくなんてなかった。ここにいる誰もが1人じゃないって実感したから。あんな体験もう2度とないと思う。NEWSと55000人がそれぞれ届いて欲しい誰かに向けて歌い続けた瞬間。ミスター・インポッシブルが言っていた「みんなの気持ちが一つになった瞬間、ネバーランドはさらなる奇跡を作り出す場所」ってこの時のことだった。冷めた目で見る人もいるかもしれない。傷の舐め合いだと思うしれない。でも、確かに私は救われた。あの奇跡の瞬間に。それだけは誰も介入出来ない真実なんだ。きっと4年前の自分にも聞こえたと思う。だから私は今ココに立っている。



私は自分の好きなことに対して何の利益にもならない情報は全くシャットアウトしているので、結構ガチガチに耳を塞いでいたのですが、それでも聞こえてくるノイズ。今回のツアーはやったら多かったし煩かった。ただでさえ毎週のようにやってるキツいツアーなんだからせめて静かにやらせてあげて欲しくて苦しかった。当落直後からこんな状態で、それでもツアーやるって決めたんだから、なによりも無事に終わることが最優先で。私はオーラスが最初で最後だから、東京公演までどんな姿でもいいからとにかくバトンを繋いで、東京まで辿り着いてくれと祈る気持ちでいっぱいでした。それしかなかった。どんなにカッコ悪くてもいい。最後の地、東京ドームで4人の姿を見せてくれと。


私がNEWSを好きになった理由の一つは、大の大人が何も飾らず、心の内全部開けっぴろげにして泣きじゃくりながら「どうかこれからもNEWSをよろしくお願いします」と頭を下げる『美しい恋にするよ』での姿でした。正直想像するカッコいい姿には程遠くて、悔しさと情けなさと懇願をありったけ背負った、見えない傷でいっぱいのボロッボロの背中だった。それでも私がこの人たちについて行くと思ったのは、どんなにカッコ悪い姿を晒してでも、ほんの少しの希望だけを信じて立ち上がる、立ち上がれる強さがあることを、その傷だらけの背中に教えられたから。同一視するのもおこがましいけど、その時の私もボロッボロだったし、もう立ち上がる気力も何もなかったから、そんな姿が自分とシンクロしてシンプルに「こうなりたい」と思った。「NEWSのようにまた立ち上がれるなら、この背中を追いかけて私も自分の足で立ち上がってみたい」と、そう思ったから。

私にとってのNEWSの最初はそこからだったから、今更何も喋れないくらいぐしゃぐしゃに泣き崩れたって、カッコ悪いなんて1ミリも思わない。4人が弱いの知ってるから。真っ直ぐで不器用で、今まで何千回何万回間違って失敗して、取り返しのつかないこともしてきて、言いたいことたくさん飲み込んでることも、泣きたくたって泣けないのも、そういう弱っちくて情けないところ全部知ってるから。だからファンの前でくらい泣かせてあげたい。4人を待ってる人の前でくらい安心して、味方がいるってことを思い出して、泣かせてあげたい。それくらい許してあげてもいいと思うんだ。もちろん好きな人が泣いてるところなんて見たくない気持ちもあるけど、普段強がってる分、泣くことで等身大の彼らに戻って欲しかった。完璧なんて求めてないから。それでもまた立ち上がってくれることを信じているから。


ダブルアンコール(でいいのか?)での生声「ありがとうございました」。このたった一言を言うためだけに4人は出て来て、ゆっくりメインステージからバックステージまで歩いて。ツアーコンセプトを最後まで守り抜いて何も歌わないつもりなんだなーと思った途端、どこからともなく再びの『U R not alone』大合唱。

例えばこの声が届くならば誰でもいい
聞こえますか 胸張ってさあ叫ぶんだ
全部詰め込んだこの宣誓を
僕は誓うよ 一切引かないし 一切負けない
自分で決めた道のうえ 全てをかけて
笑えるように やり抜くぞ

結局この日この一節を5回くらいは歌ったけど、最後のあの一回はNEWSに向かって歌った。誰でもいいんじゃない。私はけーちゃんに、ゴシさんに、まっすーに、シゲに、NEWSに向かって歌ったんだ。聞こえた?「NEWSがステージに立ち続ける限り、私はNEWSの味方でいる」っていう宣誓。どんな涙でもいいよ。安堵の涙でも、後悔の涙でも、理由のない、ただただ流れた涙でもいい。4人があの秩父宮の時のように人目も憚らず大泣き出来る場所があることに私は安心した。ずっとそんな場所があってほしかった。


私にとってアイドルがする裏切りは「2度とステージに上がらないこと」ただ一つ。満足してしまった人、諦めてしまった人、辞さなければいけない事情を抱えてしまった人、投げ出してしまった人。これまで何人もステージから降りる人を見て来た。降りられてしまったら、文句も怨み言も言えない。感謝だって言えない。そういう状態にすること、これが私の考える裏切り。恐らく人間的に一番酷な望みだと思う。でも向こうからシャッターを下ろされてしまったら、こちらもシャッターを下ろすか背を向けるかしか出来ることがない。正直未だに向こうから下ろされたのをただ見つめているだけのシャッターが何個かある。見つめてたって虚しさしかない。でもその虚しさは自分でもシャッターを下ろすか、振り切って背を向けるかでしか癒えない、自分だけの問題でしかなくなる。その行き場のない苦しみ。

それを知っているから、私は4人が逃げずにここまで来たことを素直に褒めてあげたい。諦めることだって投げ出すことだって出来るのに、そっちの方が絶対楽なのに、4人はそれを選択しなかった。圧倒的に厳しい道を自ら選んだ。簡単なことじゃない。それだけはどうかわかって欲しい。自業自得だし受けるべき制裁だとも思うけど、ファンの前で涙を見せるのを良しとしない手越さんがあそこまで追い込まれてもなおいつも通りのパフォーマンスで笑顔を見せていたことまでは、外野にとやかく言われることではないと思う。手越さんを、NEWSをバカにする人たちが彼らの一体何が気に入らないのかは知らないけど、そういう人たちはもう彼らが死なない限りずっとバカにし続けるんだろうから、どうせその程度だろうから、6月11日の4人に落ち度は何一つなかったと、あの日の4人をこの目で見ていた私は声を大にして言いたい。


何回失敗してもいいよ。何回間違ってもいい。甘い?でも私、他人が失敗したのをバカにしたり間違ったのを怒って咎めたり出来るほど偉い人間じゃないんだ。私だって何千回何万回失敗してきたし、間違ってきたし、取り返しのつかないこともしてきた。だから、私はそんなNEWSを許してあげることしか出来ない。何度でもやり直してくれるのを願って待つことしか出来ない。何一つ誤ることなく常に正しいことしかしてこなかった人間なんてそうそういないじゃない?てことは失敗したり間違えたりするのが悪なんじゃなくて、失敗や間違いから目を背けて逃げ出すことが悪なんだと思うんだ。失敗すること間違えることが悪なんだとしたら、この世の殆どの人が生きてる価値なき人間になってしまう。でも世界はそうじゃないでしょ。やり直せるでしょ。だったら何度でもやり直してみせてよ。どんなにカッコ悪くても惨めでも情けなくても、その足でまた正しい道を歩いてよ。


多分外野からすれば何でNEWSなの?って思われるんだろうけど、私はあの人たちの可能性を買っているんだ。ファンタジーぶってるくせに限りなく人間でしかなくて、着ぐるみも上手く着れないようなあの人たちの手から生み出されるものを面白がって、そしてめちゃくちゃに愛されたくて買っているんだ。そんな奴らが好きな人間がいたって構わないだろ?ほっといてくれよ。本当どうしようもないNEWSが、私はどうしようもなく好きなんだから。



どうせまとまんないから、初めからまとめることを放棄して書き殴りました。お陰で文体めちゃくちゃなんですけど、言いたいこと大体書けてスッキリです。次NEWSに会えるのはいつかな。私意外とイチゴTシャツ期待してるんだからね。あと早くこの円盤出してね約束だよ。

お題「私のNEVERLAND」


*1:単純ビビりな私は花道がクレーンになるだけでもまあまあビックリしたけど

*2:私の中でコンテンポラリーダンスはやっぱり『ピンクとグレー』の印象が強くて、りばちゃんが追いかけるごっちが追いかけていたお姉さんのダンスを5年経って(恐らくシゲの中では6年)シゲが踊っていると思ったら世界が回っているのを物凄く実感した

*3:『ORIHIME』は幸せなことに目の前のリフターがシゲちゃんだったものだから、目の前の自担をガン見したい気持ちとその後ろで踊ってるJr.くんたちも見たいのとで最高に視線が忙しかった

*4:パラパラはソッコー覚えられんだけどねbyWEST担の私

『タッキーの滝沢電波城』4/22,29,5/6 ゲスト:Snow Man

 
私はラジオという媒体が好きだ。テレビや雑誌のように画があるわけではないから、ビジュアルが少なからず要されるアイドルという職業には不向きなものかもしれない。しかし、その人の声だけを頼りに何かを受け取るという、どことなく秘めやかなシチュエーションはラジオという媒体にしか存在しない。

一人で黙々と喋り続ける番組。リスナーへのレスポンス重視の番組。出演者同士や放送作家さんとのお喋りを公式に垂れ流す番組。番組によってその形式は様々だが、私はどの形式を採っていても、ラジオでしか見せないパーソナリティーの一面があると思っている。そして番組が長く続けば続くほどその面は濃くなっていく。テレビの中にいる二宮和也しか知らない人は、まさか彼が自身のラジオで一生懸命「185階に住んでいる」「家の中はセグウェイで移動している」という嘘()を1年くらい吐き続けているだなんて知る由もないだろう。これをさも真実であるかのようにサラッと口にするのがラジオだけに見せる二宮和也の顔である。


話すことの真偽は置いておいてラジオはその性質上、テレビでは喋らない話や雑誌などでは訊かれないような質問に答えてくれたりするので、少しでもその対象の内面について知りたいタイプのヲタク(私)には最適なツールなのである。どんな人でもまず普段の、見られることを気にしていないただ喋っているだけの声を聴きたいし、ついでにどんな声質でとか、どんな声色でとか、どんな速さでとか、どんな言い回しでとか、そんな些細なことも知りたいし、それを知るにはラジオが一番向いている。だから私はラジオという媒体が好きなのだ。



そんな私の大好きなラジオに、今最も私の知的好奇心をくすぐっているSnow Manが出るというので、久々にウハウハ気分でradikoを起動した。全3週、亀と山Pのボク運リアタイを蹴って(ここ重要)聴いた感想。


やはり舞台に立ち続けているだけあって発声がいいんだろうなと思う。ふかちゃんや佐久間くんは単純に声がデカいわけじゃなくて、通りやすい声だからよく聞こえてくるのか、ということにも気づいた。ニノの話をしておいてアレだけども、こういう場でちゃんとハキハキ喋れる人好き*1
相変わらずth行かましてくるなべちゃんとか、ワードセンス秀逸な阿部くんとか、いちいちうるさい(褒めてる)ふかさくとか、ええ声~なみやちゃんとか、笑い方がやったら可愛い岩本くんとか、ただただお喋りしてる"すのちゃん"がとにかく可愛くて愛おしくて。私は喋っている声を聴いているだけで「好き」を更新できるらしい。省エネ万歳。元々好きな人だから結果論なのかもしれないけれど、6人の声がそれぞれ好きだ。また一つSnow Manを好きな理由が増えた。


ただ話しただけでタッキーが「阿部さんやっぱ頭いいですね」と言うくらいには、阿部くんの喋り方には頭の良さが滲み出ているのだけど、それはちゃんと頭の中で話を組み立ててから話し出すからなのだと思う。逆を言えば組み立ててからじゃないと話し出せない。「今から僕が喋ります!」という状況であればあるほど。そういう時の話ぶりは最早アナウンサーである。
その分ボソッと口に出す一言がなんかめちゃくちゃ面白い。佐久間くんの「健くんを連れ出してお風呂に行く」という話からまさか「軽い誘拐」という言葉が出てくるなんて誰も思っていなかった。ちょっとニノっぽい返しで私の中の二宮担がサンシャイン池崎並みに滾り出したナイス語録。つくづく阿部くんは私のツボを押してくるのでしんどい。ところで22日放送回の直前に流れたCMで阿部くん、「あでです」って名乗ってなかった?私の耳が悪かったのか?


その阿部くんの逆を行くのが渡辺くんだと思った。言いたいことは十分わかるけど、話としては組み立てられてないのが渡辺くんの話し方(すまぬ)。これは恐らく「これを言おう」というキーワードだけ頭に置いて話し出してるからなのだと思う。雑誌のインタビューとかめちゃくちゃ校正されてそう(すまぬ)。
その代わり瞬発力があって、言葉選びとか言い回しが独特で面白いのが渡辺くんの話の魅力かなと。圧倒的に雑談向き。ツッコミという自分の役割もよくわかってやってるし、この自前のセンスを駆使して喋ってる感じ、私は嫌いじゃない。なんか上からでごめん。なべちゃんのお話もっと聴きたいと思った。今回の優勝は「thぇんぱい」かな。なべちゃん「せ」が苦手ね。


あと急に内容に触れるけど突然「ねぇ窓開けてみて!カラスがいる!」のみやちゃんね。きっと疲れてたんだよ、みやちゃんも。カラスがいるからなんなんだよ......一体そこから何をどう展開しようとしたんだよ......あゝ愛おしきすっとこどっこい............



気心知れた先輩とのラジオだからこその緊張と緩和が混じり合った感じとか、「起」をパスして貰ってなんとか「承転結」を展開しようとしてる感じとか、もっとラジオ慣れして自分たちの番組を持ったらどうなるのかなと想像してしまった。どんな仕事も嬉しいけれど、Snow Manにラジオが決まったら多分この世で一番喜ぶと思う。歌ってるSnow Manも、踊ってるSnow Manも、アクロバットしてるSnow Manも、ワチャワチャしてるSnow Manも全部好きだけど、ラジオでただただお喋りしてるSnow Manは特別好きだ。これは恐らくただお喋りしてるだけのSnow Manがまだまだ全然足りないからなんだと思う。お喋りしてるだけのSnow Manが足りないから欲してるし、今はまだそんな"すのちゃん"が特別なんだ。


いつか当たり前のようにラジオでお喋りしてるSnow Manがいればいいなと思う。ひたすらボソボソ喋るだけでもいいし、メール職人との応酬でもいいし、スタッフさんとの会話でもいい。何でもいいからお喋りしてるSnow Manがもっと欲しい。それはきっと、もっと彼らのリアルタイムな内面を知りたいからなんだろう。どんな声質でとか、どんな声色でとか、どんな速さでとか、どんな言い回しでとか、そんな些細なことをもっと積み重ねて好きになりたいから。それを知るにはラジオが最適なのだ。ラジオ最高。3週も出演させてくれたタッキーには感謝してもしきれない。残りの滝沢歌舞伎、無事に千秋楽の幕が降りることを祈っています。

因みに次回ははやっしーとるーたくんのしょーたりゅーたコンビがゲストらしいっすよ(ボソッ)。もちろんボク運蹴って聴きます。


*1:ニノもボソボソ喋るのは1人でやってるラジオだけだし、声質的にボソボソ喋ってもちゃんと聞き取れるからそれはそれでいい←

心を洗い流して聴け、『NEVERLAND』


遅くなりましたが『NEVERLAND』オリコンウィークリー1位、そしてツアー開幕おめでとうございます!
......マジかよ、この記事上げる前にツアー始まっちゃってるよ。ていうか私は発売からもうそんなに経ってることに驚きだよ。フラゲ日から毎日ネバーランドに出向いていたから時の流れが少しおかしいのかも。浦島太郎的な。



振り返るとリリース発表のメールを見た時は「ね、ネバーランド?炎?水?NEWSたん新しい事業でも始めるの?」と相変わらず的を射ているんだかいないんだかよくわからない説明文に頭を?でいっぱいにしていましたが、蓋を開けてみれば「まぁ、ああ言うしかないよね...」というような仕上がりで、あの文考えた人凄えなと敬服するほど、渾身のアルバムだと思います。簡単に言うと、どんなに言葉を尽くしたところでこの楽しさは伝わんないから四の五の言わずに聴いてよってことです。これ毎回言ってるな←。まぁ音楽って本来そういうものですから。百見は一聞に如かず。楽しさは私が保証します。このアルバムがつまらないなんて有り得ない。


66分21秒に渡るめくるめくネバーランドの冒険は、まるで一本の映画を観たかのような、若しくは壮大な長編小説を読破したかのような、そんな不思議な聴取体験。これも毎回言ってる気がするけど、初聴きの感想は「とにかくヤバくて凄いもんを聴いてしまったな」でした。NEWSは何度私の期待を上回ってくるんだと最早恨めしさまで覚えるほど、『NEVERLAND』は正に空前絶後超絶怒涛のアルバム、エンターテイメントを愛しエンターテイメントに愛された一枚です(?)。リリース発表があってからというもの、全貌がよくわからないくせに何故か無性にワクワクしていて、「たぶん私この世で一番ネバランに期待してるな」とほくそ笑んでしまう(怖)くらいにはハードルを勝手に上げて楽しみにしていたのですが、その高い高いハードルをいとも簡単に超えられてしまって、私は今とても悔しいです。なんで愛するNEWSと張り合おうとしているのかは自分でもよくわからないけど、とにかく自分の見立てを楽々と超えて行った背中を想像して「私まだNEWSのこと追いかけなきゃいけないんだ...!」と思ったことは、私にとって大きな意味を持つ出来事でした。


前回記事で長々と語りましたが、この1ヶ月くらい荒れに荒れたNEWS界隈*1に身を置きながら、全くノーダメージな自分と、悔しいくらいNEWSが好きなことを再認識して、「大丈夫。私まだまだNEWSのこと好きだ。まだまだ"NEWSが好きな私"でいれる」と答えを出したばかりなのに

ネバーランドの鍵。
それはNEWSをずっと愛し続けてくれている、あなたの心です。

なんて言われたらもう全力で「鍵ここにあります!私持ってます!!」って叫びたくなるし、この身体のどこかにあるらしいその心とやらをえぐり出して見せてもいいとさえ思う。ネバーランドへの鍵はNEWSを愛し続ける心。ということは裏を返せばNEWSを愛せなかったらもうネバーランドには来れない、ということであって。ずる賢くミスター・インポッシブルという案内人を介して遠回しに「これからもNEWSを好きでいてくれるよね?」と私たちに問うてくるその自信。そして初回盤に付いてきた本物の鍵という物証。


個人的な考えで、NEWSは何度もNEWSという船の一部であるメンバーを失って来た分、ファンだけは何としてでも繋ぎ止めておきたいと思っている気がするんです。繋いでおけるなら曲だって作るし結構重厚な鍵まで渡して来る。言葉だけではいつか限界が来るのを知っているからなのか、作品とか物に頼ってでも「NEWSを愛して」と訴えてくる直接的な意思伝達方法こそNEWSだと思っています。変な深読みなんか必要なくて、色々策を講じている割には大事なことはいつもストレートなNEWSが、渡して来た今回の鍵。「これからもNEWSを好きでいて」って、見え見えにも程があるね。そんなわかりやすいNEWSが結局可愛くて好きなんです。


例の件があったからこそ、NEWSが好きだぁ〜とメロメロ状態でこのアルバムを聴いて、性懲りもなくやっぱりNEWSすげぇ〜好き〜となったけど、これはスタート時点からかなり感情にバイアスがかかっている気がして、仮に例の件がなかったらここまで楽しんでたかな?とも思います。私にとってNEWSを好きなことは、毎日起きて着替えてご飯食べてお風呂入って歯磨きして寝るのと同じくらい当たり前のことだから、もしかしたらあの見え見えのメッセージにも気づかなかったかもしれない。ここ最近、私にとっての当たり前が当たり前でない人たちを見ていたから、こんなハッピー野郎でも気づかざるを得なかった。あんなに冷静ぶって書いてたけど、実はセンチメンタルで不安だったのかもしれません。こんなに当たり前を揺さぶられたことがなかったから。


正直に言うと初めて『"The Grand Finale"』を聴いた時に泣いたんですよ。自分がちゃんと鍵を持っていることに安心して。だからたとえ鍵を持っているのがこの世界で私一人だけだったとしても、もう絶対揺さぶられないし、持てる限りNEWSを愛し続けようと決心しました。だけどその決心も束の間、次曲『U R not alone』で4人の声が聴こえた瞬間、肩を叩かれたように私は孤独じゃないことに気づかされたんです。
私にはNEWSがいるじゃないか。
大好きな4人がついているじゃないか。
「あなたは一人じゃない」。
そうだよ、私がNEWSを愛してるってことは、NEWSも私に愛をくれているってことだろ?
孤独に誰かを愛することなんて出来ない。
私がNEWSを好きだということより当たり前なことを私は失念していました。何度も「ファンのことが大好き」と言ってきた本当のNEWSを見失っていた。それをまた気づかせてくれるのもNEWS自身で、だから悔しかったんだな。勝手に先走って勝手に強がって勝手に不安になってる子供っぽい自分が。まだまだNEWSには勝てない、敵わないなと痛感しました。なんで私はNEWSに勝ちたいんだろうね。


当たり前は、鍵という形になってまた私のところに戻って来ました。もう何も不安に思うことはない。それでも何か憂うことがあればまたネバーランドに行けばいい。何度だってここに来て、心を洗い流して、大事なものを思い出せばいい。ネバーランドは、辛い現実からの避難場所だけど、必ずまた現実と向き合う力を与えて帰してくれる、そんな場所だから。


全体の感想だけで3000字も書いちゃったよー。でも最初から(シゲちゃんがやってくれるんで←)全曲レビューはするつもりなかったのでこれだけは!っていう曲だけ感想。


曲自体の好みで言えば私は『アン・ドゥ・トロワ』が一番好きです。元々『EMMA』カップリングの『Snow Dance』が好きで、この曲だけで一つ記事書こうかなってくらいどハマりした一曲なんですが、『アン・ドゥ・トロワ』も割と『Snow Dance』系統かなと。音の作りとか、ダンス/踊りっていうテーマとか。傾向として単純にキラキラサウンドが好きなんでしょうね、イントロからツボにビシバシ来ました。最早ヒロイズムさんに担降りする勢い(?)でこの2曲が好き。



後は、さっきとは別の理由で『U R not alone』も。QLAP!4月号で増田さんがこの曲について「自分のテーマソングかと思うほど歌詞が自分と重なって泣いた」というようなことを言っているんですが、それに影響されたからとかでなく、私も「この曲、私のことじゃないか」と思いました。泣きました。2回目〜。さっき別のことで泣いたばっかりなのに〜。フラゲ日に3回通しで聴いたんですが、この曲で3回とも泣きました。


前回記事でも書いたように、数年前の自分は救いようもないくらいダメダメで、そんな自分が許せなくて、ずっと自分を卑下しながら生きてきたんですが、最近になってようやく「今までの自分があって、今の自分だ」と許せるようになったというか、思い出したくない過去を受け入れられるようになりました。何かきっかけがあったとかいうわけではないんですが、単純に完璧主義に飽きたんでしょうね。今までは極論、人生は一度でも失敗したら終わりだと思っていたけど、10年くらいそういう自分にとっての正義=完璧であることに縛られて、死ぬほど辛くて、心底自分が嫌いで、でもそこから変わることも出来なかった。それでもよかったんだと思います。真剣に悩めるくらいにはまだ燃やせる命があるんだから。

でもさすがにもう疲れた(笑)。自分を許さないでおくことにも、自分を嫌い続けることにも疲れたし、"理想の自分"とやらに魅力を感じなくなった。そしたらふっと楽になったというか、半分意地で完璧主義と自己否定を続けて来たんだろうなと思いました。完璧でないことを受け入れたら自分の中で何かが終わる気がして。そんな風にずっと自分自身にナイフ突き立てて生きているような感覚だったから、今となってはそっちの方が凄い精神力だと思うんですよ。変な言い方だけど、今は過去の自分を労いたいです。あんなに嫌ってた自分だけど、そのまんまの自分で何だかんだ今も生きてるから、それだけで十分だから、もう無理して自分を殺そうとしなくていいよって。


そのことにぼんやり気づき出した時にこの『U R not alone』を聴いたから、もう嗚咽レベル。母に泣いてるのバレたら恥ずかしいから必死に声は押し殺してたけど。こんな風に過去と今と、それから未来の自分をひっくるめて歌になっていることに感動したんです。願わくばもっと早く聴かせてあげたかった。ドン底だった頃の自分に。悩み出した頃の自分に。もう一生救われないんじゃないかと思っていた自分に、こんな風に救われることもあるよと伝えたいです。ちっとも順風満帆に行かなかったNEWSがこの曲を歌っていることに意味があって、完膚なきまでに叩きのめされた私がこの曲を今聴いていることに意味があるんだろうと思います。またNEWSに救ってもらいました。過去の自分に囚われていた私を。もうNEWSファン辞められないね、これじゃあ。



既にこの時点でベストタイミングすぎることに遭遇しているんですが、なんとツアーオーラスに当選しまして、6月に初めてNEWSに会えることになりました。当落の時はただただやっとNEWSに会えるということにテンション大爆発だったんですが、アルバムを聴いてからは心底このツアーに間に合ってよかったなと思います。まさか当選するなんて1ミリも期待してなかったから、早くお金戻って来ないかなーとか思っちゃってたんですけど*2、今となっては少しくらい祈っとけよ自分って思う。コンサート行けない前提でこのアルバム聴いてたら、絶対むしゃくしゃしてたから。よかった、あの日お母さんに「絶対落選だから!絶対お金返ってくるから申し込みだけは!申し込みだけはさせてくれェ!」と頼み込んでおいて←。お金は姿を変えてしまったし、6月まで守銭奴生活を強いられることにはなったけど*3、後悔などする余地もないくらい私は今日もハッピー野郎です。一先ず6月まではこの当選を糧に生きていられますので。やっぱアイドルって凄いね。人ひとり生かしてるんだから。私はそんなあなた方を誇りに思いますよ。いつもありがとうございます。



長々と(アルバム以外のことを)書きましたが総じて『NEVERLAND』はシンプルにNEWSの世界を楽しめる作品になっていて、NEWSの「ファンを愛する」という最も根本的な部分を具現化した、そんな渾身のコンセプトアルバムです!ざっくり!

お題「NEWS「NEVERLAND」レビュー」
こんなんでよろしいでしょうか?
さて、またネバーランド行ってこよー。


 

*1:該当記事でも言ったように、私はこういうことをわざわざ自分から調べに行かないのをポシリーとしているのですが、この前ツイッターでJr.祭りのレポを漁っていたら検索に引っかかってしまったとある被害妄想ツイートを見てしまい思わず吐き気が。腹が立ったからそいつを貶めようみたいな醜い感情に支配されると人間の視界ってこんなにも歪んでしまうんだなと思い知りました。全く知らない他人だったけど普通に人として恥ずかしいからやめてくれ

*2:だって新規会員ものっそい増えてるって言うし!私も新規会員だけどさ!端から諦めモードだったのよ。だからどうせ当たんねーからオーラス第1希望にしよ☆本命はもちろん第2希望の東京初日☆みたいなテンションで振込用紙書いたら、何でかオーラスの方当たっちゃったよ。当たり前だけど希望は本当の希望を書くべき(真顔)

*3:ある程度お金が貯まっていると突発的に散財したくなる面倒な癖を持っているので

夢よりも尊い現実が欲しい


先に断っておきますが、以下ひたすらただの一般人の主義主張が6000字に渡って綴られているだけのクソ長い上にクソつまらない記事なので、それでもいいよという覚悟の下お読みください。私は先に言ったからね?!読んだ時間返せとかそういう文句は受け付けられないよ?!



ここ最近、私なんか悪いことしたかな?誰かに呪われてるのかな?と思うくらい担当界隈が不穏だ。嵐は昨年夏の自担から立て続けに3人、NEWSは今一番後ろ指を差されるであろう"匂わせ"。えげつないスパンで燃料が投下され、気づけば私の周りはほとんど焼野原だ。さすがに驚く。だからこそ今まで言いたかったことを今言おうと思う。


正直に言うと、私はこれらの元ネタに一切触れていない。何が本当とか何が嘘とか、何も知らない。それも勉強の合間に徘徊する皆さんのはてなブログで概要を知る、ということしかしていないので当たり前である。それ以上の詮索などする暇もなければ、そもそも興味すら特にない。ブログを読んでいなければきっと今も何一つ耳に入ることなどなかっただろう。皆さん、自分からじゃ何も知ろうと動かない私に情報を提供して下さり誠に有難うございます(小声)。

それくらい私はこの手の話に関心がない。



アイドルヲタクをする上でのスタンスで、一番最初の分かれ道となりうるのは恐らく「リア恋かそうでないか」になると思う。まず「タレントを恋愛対象として好きである=リア恋」という点において私は「リア恋ではない」になる。これはどうしたって「恋愛対象として好きではない」以外に説明のしようがない。仮に"私とあるタレントが、全くの一般人同士で出逢う"というパラレルワールドに存在しているとすれば、恋愛対象として好きになるかもしれないが、そこまで行くと「リア恋枠」とかの話に変わってしまうのでそういったパラレルワールドは無視して行く。今回はあくまで"ただの一般人である私が、アイドルであるタレントに(間接的に)出逢っている"今この世界では、どうもタレントを恋愛対象で好きとは言えない、という話だ。


それは自担であろうとなかろうと同じである。説得力の無い持論であることは重々承知だが、顔を突き合わせて話し合ったこともないような人をどこまで信頼して好きだと言えるのだろうか?壁を5枚も10枚も隔てた向こう側にいるような相手を何の疑いもなく恋愛感情で好きだと言ってしまえるのだろうか?と思ってしまう捻くれた思考により、タレントに限らず、1枚でも壁を隔てた相手を私は恋愛感情で好きだとは言えない。こればっかりは私独自の見解だと自負しているので特に同意を求めたりはしない。それと同時にリア恋を否定するつもりも更々ない。人が人を好きになるというのはとても尊い感情だと思っているので、高校生になってもまだ真っ当な初恋すらしたことがない私には寧ろ羨ましい限りだ。大丈夫、これだけ捻くれているから誰も好きになれないことくらい私もわかっている。



本当にタレントを恋愛感情で好きだったら、私だって暴言の一つや二つ吐きたくなるだろうし、担降りを考えなくもないだろう。
では私は恋愛感情ではない何を以ってして嵐やNEWS、ジャニーズWESTを「好きだ」と言っているのか。上手く言えるかはわからないが、それはもう「彼らがアイドルとして生きている現実が好き」以外に言いようがない。私は「私とアイドルの間にあるもの」が好きなのではなく、「今双方が共有しているこの世界と時間」が好きなのだ。自担はアイドルである前に一人の血通う人間であって、それでいて今の今までアイドルという道を選択し続け、アイドルとして私の前に現れてくれている。それが全てで、それ以上でもそれ以下でもなくて、揺るぎようがないその事実だけで私は十分なのだ。


長くなるので詳しい経緯は省くが、大袈裟ではなく私は嵐とNEWSに命を救われている。4年前、嵐とNEWSに生きるという選択をさせてもらって私は今日まで生き永らえている。
嵐はもう随分と前に私という人間の根幹を成してしまっているし、NEWSは生きる手掛かりを失くして半分死んでいたような私を自らの蘇生の一部始終を以って再び奮い立たせ、そしてNEWSという存在そのものが私にとっての生きる手掛かりとなってしまった*1
WESTは「諦めなければ夢は叶う」ということを身をもって証明してくれた存在で、「デビューする」という私が無責任に見た実現可能な夢をその手で叶えてくれたものだから、私もWESTの夢に手を貸さない他ないと思っている。こういう存在に名前を付けるとしたら何が適当か、しばらく考えて出たのは「戦友」だった。どこまで行こうと独りよがりだが、WESTは私にとってかけがえのない戦友だ。


根幹、生きる手掛かり、戦友。これのどこに恋愛感情が起こり得るのか。寂れた人生を豊かにしてくれた彼らには感謝しかない。今日も彼らがアイドルとして生きている現実に、私は感謝している。重すぎるとは思う。しかし現実にこういう出逢い方しか出来なかったのだから、それはもうどうしようもないのだ。こうして出逢えたことに感謝するしかやりようがないのだ。恋愛感情などなくても異性のアイドルを愛すことは出来る、私は。



私がいかにリア恋とは全くの別次元でアイドルを愛しているのか、お解り頂けただろうか。この時点で思考の飛躍が過ぎる!ついて行けない!と思われた方にはブラウザバックをお勧めする。この先も飛躍しまくっている。もはや飛躍しかしていない。自分でも書いてて「コイツ頭大丈夫?」となってる。しかし私は常日頃こういうことを考えながら生活しているので、恐らく至極冷静なのだと思う。




先述したことを簡潔に言うと「自担がアイドルとして存在している現実/世界/宇宙が好き」みたいなことなので、正直彼女がいたとか、彼女がいることがバレたとかでは私の彼らに対する「好き」は揺るがない。宇宙から見れば、宇宙の片隅にある銀河系の片隅にある太陽系の割と内側を周る星に浮かぶ島の何億分の一人の話だ。宇宙から見ればというか、宇宙から見たらそんなちっぽけなことなど見えない。あの日誰とどこで何してたなんぞ見えないのだから気にするものでもない。


ノンストレスで円滑にヲタクをするために一番必要なのは「思考の飛躍」だと思う。最初から見えないものは見ようともしない、何か見えそうだったら視点を宇宙まで上げてみる。これで大体のことは傷つくことなくやって来れた。好きな人を許せなくなりそうだったら、ドボンと広い心の海に浮かべてみる。これで大体のことは水に流して許して来れた。



私は「アイドルが見せてくれる夢」など買った覚えはない。私が買っているのは「アイドルがいるという現実」だ。夢なんて実体がなくて、あやふやで、私が信じるか信じないかでその存在が揺らぐくらい不確かなものだ。そんなもの別に必要じゃない。なくても死なない。
でも「アイドルがいるという現実」がなくなったら、私は生きていられる自信がない。少なくとも私は嵐とNEWSに救われた身だ。あの頃、夢なんか見れないほど腐り切って、生きているのか死んでいるのかわからないような日々で生きる選択をさせてくれたのは他でもない「アイドルがいるという現実」だった。「アイドルが見せてくれる夢」では生きていられなかった。夢はすぐ醒めた。すぐにつらい現実が突き付けられた。しかし「アイドルがいるという現実」を糧にしたら、私は今日も生きていた。
「アイドルがいるという現実に私は生きている」のだ。それは「一人の人間がアイドルとしてこの現実に生きている」のと同意義である。ついこの間初めてコンサートに行った時も思ったが、「アイドルがいるという現実に私は生きている=一人の人間がアイドルとしてこの現実に生きている」ことが私にとってこの世で一番美しいものだった。


現実はいつも美しいとは限らない。目も当てられないほどつらくて苦しいことの方が多いかもしれない。でも、いつも美しい代わりにすぐ醒めてしまう夢より、苦しいことと共生しながらも美しくある確かな現実の方がよっぽど尊いものだと思う。そんな現実を私は大切にしたい。



個人的なことになるが小山さんや翔さんのことが騒がれている時、私はそれどころではなかった。密かに応援していたJr.が突然退所したのだ。私がこのこと(主に小山さん)にあまり興味を持たなかったのは、十中八九この子の退所の方が数倍つらかったからだ。10対0で熱愛云々より退所の方がつらい。比べることではないが同時期に起こってしまったのだから、カノバレ・週刊誌・退所のトリプルパンチを喰らった哀れな掛け持ち野郎の心情を少しばかり察して欲しい。担当さんからすれば何でもつらいだろうが、私はマジで小山さんどころじゃなかった(翔さんに関しては何と言っていいかわからなすぎて笑った)。彼の退所は寝耳に水で、正直に言うと今も消化しきったわけではない。彼のいないグループが信じられない。もう彼のパフォーマンスが見られないことが信じられない。言葉にすると改めて自分の執着心に驚くが、やっぱり信じられない。もうどこにも"アイドルの彼"はいないのだ。残念ながら今は絶賛つらい現実を満喫中だ。でも彼の夢は、彼が去った今はもう見られない。夢は醒めたし、現実にも"アイドルの彼"はいない。今はその現実を海に浮かべて、ゆっくりゆっくり溶かしている最中だ。


乱暴な解釈だが、これらのことが一度に起こって、私は心底「けーちゃんも翔さんも事務所にいるだけいいじゃねーか」と思った。もちろん「よくねーよ!」という人もいるのはわかる。全くの別件をまとめて考えるのは良くない。だけど小山さんや翔さんが今日も事務所にいることを選択しているだけで、私は何も言う気が起きない。最初からアイドルだから彼女なんていなくて当然とか、アイドルだから隠して当然とか思っていないから、バレるようなことをしていたとか、相手が悪かったとか、プロ意識がない*2とか、私は正味どうでもいい。それだけで今まで彼が為して来たことが全部嘘になるわけじゃないなら、全部どうでもいい。バレるようなことをして実際にバレてしまったことより、一部のファンを敵に回したことを反省してくれていれば私は何も言わない。


前にも書いたことがあるが、私はめちゃくちゃタレントに甘い。とりわけ自担とそのグループに甘い。大いなる自覚の下でデロデロに甘やかして見守るスタイルを貫いている。さっきは一部ファンを敵に回したことを反省しろと言ったが、実際のところファンなんて何もしなくても自然に淘汰されて行くものだと思っているので、こんなことが起こっても好きな人は好きだし、離れて行く人は最初からそういう運命だったんだよと言いたい。アイドルもビジネスだから失った分はまたこれから手に入れなきゃいけないけれども。
なぜ意識的に甘やかすのかって、経験として好きな人を嫌いになることは、感情としては安直な割に物凄く疲れるし、シンプルに人を嫌いになることに価値はないと思っているから。無駄に労力を使って嫌いになろうとするより、一度でも好きだと思った自分の感性を信じてみることの方がよっぽど自分にとっての価値になると思うのだ。


どうしても許せない!嫌いになりたい!と思うなら無理に許さなくていいし、思う存分心の底から嫌いになってもいいと思う。ただ私は嫌いになりそうと思ったら一度感情ごと放置してみる。しばらく時間が経って許せそうと思ったら広い心の海に浮かべてみる。やっぱり無理と思ったらそのまま野ざらしにして土に還る=どうでもよくなるのを待つ。それが17年人間として生きて来て、その3分の1ほどをアイドルヲタクとして過ごして来た私の美学である。


恐らく「広い心で」などと言っているうちはまだまだ全然心が狭いのだと思う。事実、ただの学生として生活しているリアルな私は割と心が狭い。もはやそういうキャラだが、学校での私はめちゃくちゃ感じが悪いらしい。生きていく上で避けては通れないことだとわかってはいるものの、どうしても許せないことが多い。それでも私が良しとする人間は心が広い人間なので、せめて趣味に対してはないなりに意識して広い心を持つようにしている。いつかわざわざ言葉にしなくてもそんな心が持てればいいと思う。



何が言いたいかって、別に彼女がいてもいなくてもいいしいることを公にしてもしなくてもいいから、今日も明日も明後日も、出来れば1年後も5年後も10年後もアイドルとして私の前に姿を現してくれということだ。それが一番難しいことなのはわかっている。今日もアイドルという道を選択してくれたことに感謝しているくらいには、それが当たり前だと思っていない。当たり前ではないからそんな現実が尊い
凄い時代に生まれたと思う。5分の3が事務所を辞めようとしていた奴らで、残りの内の一人はたまたまパスポートを持っていた奴で、まともに事を理解していたのはたった一人だけみたいな青臭い5人組がここまで17年えっちらおっちらやって来た奇跡みたいな出来事に私は遭遇している。
結成から8年も経ってエース2人に脱退され、イチゴのないショートケーキとか揶揄されながらもめちゃくちゃ美味いスポンジと生クリームになって、最終的には4つのイチゴになることが出来た奇跡みたいな出来事に私は遭遇している。
尊いって、そういうことを言うんじゃないのか。みんなが「松松尊い」とか言うのって、こういう奇跡のことを言うんじゃないのか*3。この奇跡は紛れもない現実に起こったものだ。自己満足で自己完結の夢を尊いと思ったことがない。私が尊ぶべきはいつだってそこに起こっている現実だ。


だから夢なんて提供してもらわなくていい。こちらが勝手に好きな時に好きなように見るから。段々何を言いたいのかわからなくなって来たが、私は自担にリア恋してないし、求めているのは夢じゃなくて現実だということに随分前から気づいていた。アイドルが好きだからといって必ずしもその人が夢見がちな頭の中お花畑野郎であるとは限らない。現実にアイドルが存在する以上、現実主義とアイドルヲタクは両立する。と思うのは私だけの地に足がついていないような理論なのだろうか。みんなつらいな。アイドルヲタクってつらいな。傷つきたくなけりゃ何かを諦めなきゃいけないし、理想を諦めないなら傷つくことを許容しなければならないなんて。傷つきたくもないし諦めたくもないもないけど、どっちもは無理だ。どうしたって私はアイドルという着ぐるみを着た3次元の人間を好きなんだから。だから私は理想を諦めて、粛々と現実を受け止めることを選んだ。結局、傷つきたくない。好きな人に傷つけられたくないんだ。だったら、理想なんて諦めても私は構わない。傷つきたくないから。


ご静聴有難うございました。自己理念を言葉で説明するって難しいね。


*1:恥ずかしながらわかりやすくドン底でした

*2:前から言いたかったんだけど、観客・ファン意識がない人もどうにかした方がいいと思いますよ私は。ライブ時の席移動とかそういう基本的なマナーから、今回みたいに社会人としてのモラルに欠けている人もいっぱいいて、そういう人たちと同じタレントを好きだ(った)から同類と思われるのは大変困る

*3:私の勝手な印象で一番ヲタクに尊いと言われているのはこの2人な気がしている。確かに私も松松は尊いと思うよ

アベコベのアベちゃん


19日放送の日曜アメトーークドラえもん芸人だったのですが見ました?
ドラえもん自体私はもうかれこれ数年見ていませんが、アメトーークは見ているので今回のドラえもん芸人も見たのですが、ひみつ道具を紹介するコーナーで出て来たのが

アベコンベというひみつ道具です。私はこれで初めて知りました。


困った時のウィキペディア先生によると

あらゆる性質および常識を逆転させることのできる道具。1本の棒の両端にやじりがついている形で、その先でなにか物体に触れると効果があらわれる。逆の方を使えばもとにもどる。

という代物らしいです。使うと

カ オ ス 。
ちょっと状況がよく理解できませんがまぁこの世の道理常識をぶっ壊す衝撃の品だそうです怖い。そりゃのび太もやめろ~!って言うわ。

そしてなぜか私はこれを見てはたと思い出したんです。
阿部亮平という男を。


私が考える阿部くんの魅力は絶対こうだと思って蓋を開けたら全然違ったといういい意味での裏切り、ギャップです。
阿部くんを知れば知るほど「めっちゃ変な人だなぁ~、何でここまで真っ直ぐ来たのに急にその角曲がった?みたいな変人だなぁ~」と思います。途中まではそうだよね、そう来たらこうするよねっていう共感の範疇にいるのに、突然予想外のところから予想外のことを繰り出してくる。キテレツとか奇想天外っていうわけじゃなくて、仮にも頭いいキャラでやってんならお前はセオリー通り来いよ!っていうところで周りを置き去りにして自分理論を展開する程度(で済んでるかはわからん)の裏切り、そんなあべこべさが阿部くんの魅力というか、私が阿部くんに惹かれた理由です。いつかSnow Manのステマ記事を書く時のためにと温めておいた阿部くんのキャッチコピーがこの記事のタイトルなのですが、なんでこんな記事で使っちゃってるんだろうな。アメトークなんて見るんじゃなかった。


ですがドラえもん芸人は私に「なぜ阿部くんはあべこべなのか?」という問いに一つの答えを与えてくれました。
阿部くんにはきっとアベコンベがぶっ刺さってる。
私は今これを真顔で打っています。本気と書いてマジで打っています。

でも阿部くんの中で起こる阿部くんにしか理解し得ない複雑な理論は、傍から見ると最初と最後はノットイコールだし、真逆だし、遠回りなのに、その阿部理論を駆使して10年以上ジャニーズを続けている阿部くんは、やっぱりジャニーズという枠組みの中であべこべだし、なんかもう存在があべこべ。あべこべの化身が阿部家に生まれたことだけは道理に適ってるこの感じなに。


そんな阿部くんのあべこべエピソードをいくつかご紹介しましょう!なんか前置きクソ長いタイプの紹介記事っぽいけどこれアメトーク見てすぐのノリ100%で書いてる記事だから、最初はこんなことするつもり1ミリもなかったぞ!この記事の本題は「阿部くんにはアベコンベが刺さってます」でしかないんだよ!なんだよあべこべエピソードって!そんなもん私が教えて欲しいわ!だけどこのままだと余りにも内容薄いし着地点見つからないから書くよ!


ジャニーズなのに大学院まで行っちゃう
阿部理論の遠回りな正攻法。「急がば回れ」をここまで体現する人もなかなかいないとは思いませぬか?大学に行くことで失ったものはたくさんあれど、この選択を正解だったとするにはそれ以上のものを手に入れなきゃいけないわけで。気象予報士しかり、院進学しかり、阿部くんが努力で得た看板が、ここ数年で阿部くん自身やグループの追い風になり出して、こんな素晴らしいことはないと思います。
私は阿部くんが大学に行ってなかったらここまで好きじゃなかっただろうし、そもそも興味も持たなかった自信があるので、阿部くんにアベコンベぶっ刺さっててよかった(真顔)。


Snow Manに所属しちゃっている*1
チェーンでジャラジャラ、足音コツコツ、「音で来たのがわかる」とまで言われたSnow Manにぽつんと属する無音の男・阿部。今は亡き滝チャンネルで行なわれたJr.あるある発表会(みたいな。記憶あやふや)で、その場にいないのに「阿部くんは静か」と後輩にイジられる阿部くんっょぃ。
確かにSnow Manのことを全く知らなかった頃は「チャラいヤンキー集団の中に何でこんな真面目な子が紛れ込んでるの((((;゚Д゚))))(偏見)」と思ってたくらいには異色感あったけど、だいぶ他5人のギラギラ感も落ち着いたし、阿部くんもここ一年くらいで急激に垢抜けた(?)ので、そういえばそんな異色感も消えたね。


めちゃくちゃアクロバットするのに身体が硬い
らしい。前屈が出来ない。探すの面倒くさいから貼らないけど興味あったら探してください。ダンススクエアvol.15に衝撃写真あります。よくそれであんなにアクロバット出来るね?!って思った。いつか怪我しそうで怖いから早急に何とかしてあげたい。


佐久間くんとシンメやってる
これは阿部くんがあべこべというよりあべさくがあべこべ案件。Myojoパイセンが付けてくれた「共通点0の両想い」とは正にあべさくのことで、見た目から中身から全部正反対なのに、なんでかめちゃくちゃ仲良し。距離が少々近すぎる大親友って感じ。今度から2人のこと「あべさく」じゃなくて「あべこべ」って呼ぼうかな(笑)。あべちゃんとこべ間くん。なぜ2人はこんなに仲が良いのか、ぜひとも本人の口から論じてもらいたいです。
でもそういう関係ってあるよね。私も親友とはこんな感じで趣味とか何一つ合わない(私は3次元好き、親友は2次元好きだったりする)のに、高校入ってからずっと一緒にいて心許しまくってるから、時々なんでこんなに親友然としてるのかわからなくなることあるもの。あべこべの不変的平和を構築するあべさくちゃんを私も目指そうかしら。



阿部くんに特化した記事を書くのは担増しか若しくは担降りした時だと決めていたのですが、思わぬところからネタを貰ってしまったので勢い任せに書いてみました。付随して色々余計に書いてしまいましたが、何度も言いますように私が言いたいのは
阿部くんにはアベコンベがぶっ刺さっている。
これに尽きるのでどうかご容赦ください。

阿部くんは一体どこでアベコンベ手に入れたんだろ。
でもさ、阿部くんってドラえもんじゃなくてクレヨンしんちゃんに出てきそうな顔してるよね(ボソッ)。


*1:一応書いておくと、見出しを「所属しちゃってる」としましたが、阿部くんのSnow Manというグループに対する帰属意識の高さや愛は十分わかっているので、本来は「所属しちゃっている」ではなく「Snow Manになるべくしてなった」が正しい認識だと思っています。見出しは他の項との兼ね合いでこういう表記にしていますが、その辺は解っているのでちょっと「ん?」と思われた方、申し訳ありません!