青春の孤島にて

この季節 駆け抜けるべき

『NEWS LIVE TOUR 2017 NEVERLAND』に参戦してわかったこと


まず最初にNEWS、Jr.、スタッフさん、本当にお疲れ様でした。ひとまず無事に全公演終了することが出来てよかったです。

私は東京ドーム6月11日公演に行って参りました。初NEWS、初東京ドーム、初オーラスと初めて尽くしでアワアワすることも多かったのですが、あれからまだずっとネバーランドの魔法がかかったままのような、そんな不思議な精神状態でして。大手を挙げて「あー楽しかった!!」というものではなくて、心を底から天井までしあわせで満たされて外の世界に出されたような感覚のまま、あの日見たもの聴いたもの感じたものをただただ噛みしめて、溢れぬように失くさぬようにぎゅーっと抱きしめて、心の大事なところにしまうので今は精一杯といったところでしょうか。なのでこれもレポなんかではなく、文体も流れもめちゃくちゃの粗雑な感想文ですのでご了承ください。



席は一階スタンドだったんですけど、どんどん人が埋まって行くのを上から見てすげーなーと思ったり、55000人の大歓声すげー!と思ったり、ペンライトの海めっちゃ綺麗すげぇ!と思ったり、なんか終始ずっと凄い凄い言ってた気がする。だって凄いんだもん。なんか、うん、ずっと凄かった。語彙もクソもないけど凄かった。


WHITEからNEWSコンのオープニングは確かまっすーの案で登場してから歌い出すまでに結構時間をかける構成になっていて、その間の神妙な時間とか増幅されて行くワクワクとかが私は好きなんだけど、WHITE、QUARTETTOとやって来て今回はどう来るんだ!?と楽しみにしていたらまさかの汽車。SL。今回はメンステから(パーツごとに分かれてるのをJr.がそれぞれ持って形を成してるっていう)汽車が登場してセンステまでゆっくり進んで行く→センステのセリからようやくNEWS登場っていう流れで。出て来るまでずっと「え!?NEWSどこから出てくんの!?!?」ってまんまとNEWSサイドの思惑にハマるあの感じ。くぁー!!!ネバーランド来たーーー!!!これがネバーランドかーーー!!!って思うあれは。因みにまだ何も歌ってない。のにネバーランドに連れて行かれる。あのネバーランド行きの汽車が出て来た瞬間に心は有無を言わさず乗車して、吸い込まれるようにネバーランドへ向かっていたんだ。やっぱりコンセプトがガッチリ決まっていればいるほどオープニングが大事なんだと思い知りました。



今回は特に観客の度肝を抜く演出!みたいな目新しいものはなかったし*1、セトリも想像していたほどコンセプトにびっちり沿っていたわけでもなかったけど、その分シンプルな演出を隅から隅まで懇切丁寧に練ることで全体をコンセプト通りに仕上げて、参戦した人があの時間を振り返って「あの時確かにネバーランドにいた」と思えるような作りだったなと。"夢の国"って一見自由でやれることに幅があるように見える分、方向性を絞らないと要素が分散してひっちゃかめっちゃかになってもおかしくないけど、NEVERLANDは受動的なファンタジー感と、盛り上がる/盛り上げる主体的なコンサートという両立しづらい2つの軸を上手いこと融合させられていて、ただただ圧倒されるセクションも声を上げて盛り上がるセクションも、違和感なくスイッチング出来ていたなと終わってから思いました。

因みにずっとすげーすげー言っていた私が特に圧倒されたのは、ドーム中にレーザーがびゅんびゅん飛んでいた景色です。メンステから見て斜めの位置にいたからほぼ真横から見てたんだけど、無線制御で点いたり消えたりするペンラの海とも相まって、ネバーランドで飛ぶレーザーはMAGIC(魔)のRAY(光)なんだと。だから結構天井見上げてた。あれ正面から見たらもっと凄いんだなろうなぁ。もはや撃ち抜かれたい。ネバーランドのレーザーに撃ち抜かれて死にたい。『さくらガール』の時は桜の花びらが天井に映されてて可愛かったです。

後は単純に『アン・ドゥ・トロワ』の「Hey!」とか『恋祭り』のタオル回し、『D.T.F』の手振り(うちわとペンラ持ってたから何も形成できなかったけど)、『4+FAN』のクラップ、『サマラバ』『NYARO』のコール(振りは見よう見まね)とやりたかったことたくさん出来たし、まさか『BYAKUYA』と『バンビーナ』を生で聴ける日が来るとは思ってなかったもんでイントロ聴いた瞬間「どうえぇぇ〜〜???」みたいな謎の声出た。でも特に聴けて嬉しかったのは大好きな『Snow Dance』。時季的に歌わないだろうなと思ってたからめちゃめちゃ嬉しかった。けど演出とかはあんまり覚えてない←。歌ってくれたことが激烈に嬉しすぎて嬉しかったこと以外覚えてないっていう。頼むから記憶力カムバック。



それで自担のソロですよ。シゲのソロは毎度のことながら受け取り手に解釈の全てを委ねるスタイルで、正直一度見ただけではこれがああでここはこうでなんて何も言えないんだけど、ただ一つ、私はシゲが見ている世界が好きだということだけは断言出来る。たった1人で出て来て、コンテ踊って*2、独白のような、それでいて世界への確固とした訴えのような、そんな歌を響かせて、ああこれがシゲが作りたかった、見せたかった世界の片鱗なのかなと、私はシゲの団扇を抱きしめながらそんなことを受け取りました。

花道クレーンの坂を登って行く演出には心底ビックリしたけど(幅が体一つ分くらいしかない上、手すりも何もない状態で旋回するから多分普通に危ない)、旗を担いで虹になったクレーンの橋を下りて来る姿を見て、彼の世界が彼の手によって再構築されたのだと。世界の創始者ではなく、荒廃した灰色の世界に虹を架けるメシア。今のところシゲが何を意図していたのか、どういう解釈が正解かはわからないから、私があの時受け取ったものがたとえ間違いだったとしても、私にはシゲの目に映っている世界が絶対で、私はその世界が絶対的に好きです。それだけは断言したい。



それと強欲ですがバックに付いてる私のお気に入りJr.・MADEちゃんにも視線を向けたくて、表情までは目視で確認出来ない距離なのをいいことにモニターを見て後ろにチラチラ映るMADEちゃんを確認するっていうこともしていました。お陰で視線がクソ忙しかったよ。MADEちゃん超カッコよかったし、何より外周トロッコ乗らせてもらえて嬉しかった。

相変わらずジャケット肌蹴させたり(こればっかりは肉眼でも認識出来たよ)ファンサしまくる秋山くん見れたし、『ORIHIME』でのペアダンス*3だったり連続バク転だったりトミーちゃんの見せ場に沸いたし、何かの曲でモニターに映ったのぶちゃんが死ぬほどイケメンでどっかの血管切れたし、稲葉くんはもうあれだ、生で稲葉くんを見れたってことだけで充分すぎてとりあえず神様に猛烈に感謝した(?)。

いやぁ本当カッコよかったんだって!一番カッコよかったのはMADEだけでバックに付いた『Silent Love』。一番可愛かったのは『ポコポンペコーリャ』の間に挟んだ例の目覚めの舞い。あの時間はNEWS含めて最早センステごと可愛かった。開演前に散々難しいとか文句言ってゴメン。自分が踊るのは出来なかったけど*4みんなが踊ってんのは最高に可愛かった。『weeeek』でのポンポン文字からのハートの中にNEWSちゃんもあの像作りたいくらいいい景色でした。ツアー付きながら単独&合同クリエっていう強行スケジュール、大変お疲れ様でした。またNEWSコン付いてね。



大体3時間くらい歌って踊って叫んで笑って圧倒されてってしてたけど、過ぎてく時間があっという間すぎて『流れ星』聴きながら「もう終わっちゃうどうしよう」って途方もない不安を抱えてたんだけど、すぐ『U R not alone』が流れて、そうだまだこの曲が、ネバーランドの外に出た後の曲があったと。

個人的にこのコンサートに入る上で「絶対泣かない」という目標というか決め事があったんです。以前行ったWESTのコンサートで終始おいおい泣いていたっていう前科があるのと(恥)、夢の国であるネバーランドに涙は要らないっていうのとで、初っ端から胸がいっぱいだったけど涙だけはずっと堪えてて(嘘。けーちゃんのソロの時ちょっと泣いた←)。

けど『U R not alone』だけは無理でした。アルバムについての記事でも書いたけど、この曲の持つ力が私には必要で、単純に好きとかそういう次元じゃなく、私はこの先ずっとこの曲に支えられて生きて行くんだと思うほど特別な曲で。イントロから涙ダーダー流しながら、震える声で歌いました。

拝啓あの日の僕へ
今はココで立っています
誰かに笑われた夢を
今もココで見続けてます

NEWSを好きになって4年。コンサート前、出来ることなら4年前の自分に会って「いつかこんな自分でも救われる日が必ず来るから、だからそれまでどんなに辛くても苦しくても生きることを選択し続けるんだ」と言ってあげたい。そんなことをずっと考えていたんですが、理由もわからない涙をボロボロ流しながら、私は確かに自分へ、あの日の自分へ向かって歌いました。人前で歌うなんてもう何年もしたことなかったけど、あの時だけは今声に出さなきゃいけないと思って、無意識に合唱に加わってた。なんかNEWSも泣いてたし、私もずっと泣いてたけど、それでもぴったし揃ったドーム中の大合唱を聴いてたら少しも寂しくなんてなかった。ここにいる誰もが1人じゃないって実感したから。あんな体験もう2度とないと思う。NEWSと55000人がそれぞれ届いて欲しい誰かに向けて歌い続けた瞬間。ミスター・インポッシブルが言っていた「みんなの気持ちが一つになった瞬間、ネバーランドはさらなる奇跡を作り出す場所」ってこの時のことだった。冷めた目で見る人もいるかもしれない。傷の舐め合いだと思うしれない。でも、確かに私は救われた。あの奇跡の瞬間に。それだけは誰も介入出来ない真実なんだ。きっと4年前の自分にも聞こえたと思う。だから私は今ココに立っている。



私は自分の好きなことに対して何の利益にもならない情報は全くシャットアウトしているので、結構ガチガチに耳を塞いでいたのですが、それでも聞こえてくるノイズ。今回のツアーはやったら多かったし煩かった。ただでさえ毎週のようにやってるキツいツアーなんだからせめて静かにやらせてあげて欲しくて苦しかった。当落直後からこんな状態で、それでもツアーやるって決めたんだから、なによりも無事に終わることが最優先で。私はオーラスが最初で最後だから、東京公演までどんな姿でもいいからとにかくバトンを繋いで、東京まで辿り着いてくれと祈る気持ちでいっぱいでした。それしかなかった。どんなにカッコ悪くてもいい。最後の地、東京ドームで4人の姿を見せてくれと。


私がNEWSを好きになった理由の一つは、大の大人が何も飾らず、心の内全部開けっぴろげにして泣きじゃくりながら「どうかこれからもNEWSをよろしくお願いします」と頭を下げる『美しい恋にするよ』での姿でした。正直想像するカッコいい姿には程遠くて、悔しさと情けなさと懇願をありったけ背負った、見えない傷でいっぱいのボロッボロの背中だった。それでも私がこの人たちについて行くと思ったのは、どんなにカッコ悪い姿を晒してでも、ほんの少しの希望だけを信じて立ち上がる、立ち上がれる強さがあることを、その傷だらけの背中に教えられたから。同一視するのもおこがましいけど、その時の私もボロッボロだったし、もう立ち上がる気力も何もなかったから、そんな姿が自分とシンクロしてシンプルに「こうなりたい」と思った。「NEWSのようにまた立ち上がれるなら、この背中を追いかけて私も自分の足で立ち上がってみたい」と、そう思ったから。

私にとってのNEWSの最初はそこからだったから、今更何も喋れないくらいぐしゃぐしゃに泣き崩れたって、カッコ悪いなんて1ミリも思わない。4人が弱いの知ってるから。真っ直ぐで不器用で、今まで何千回何万回間違って失敗して、取り返しのつかないこともしてきて、言いたいことたくさん飲み込んでることも、泣きたくたって泣けないのも、そういう弱っちくて情けないところ全部知ってるから。だからファンの前でくらい泣かせてあげたい。4人を待ってる人の前でくらい安心して、味方がいるってことを思い出して、泣かせてあげたい。それくらい許してあげてもいいと思うんだ。もちろん好きな人が泣いてるところなんて見たくない気持ちもあるけど、普段強がってる分、泣くことで等身大の彼らに戻って欲しかった。完璧なんて求めてないから。それでもまた立ち上がってくれることを信じているから。


ダブルアンコール(でいいのか?)での生声「ありがとうございました」。このたった一言を言うためだけに4人は出て来て、ゆっくりメインステージからバックステージまで歩いて。ツアーコンセプトを最後まで守り抜いて何も歌わないつもりなんだなーと思った途端、どこからともなく再びの『U R not alone』大合唱。

例えばこの声が届くならば誰でもいい
聞こえますか 胸張ってさあ叫ぶんだ
全部詰め込んだこの宣誓を
僕は誓うよ 一切引かないし 一切負けない
自分で決めた道のうえ 全てをかけて
笑えるように やり抜くぞ

結局この日この一節を5回くらいは歌ったけど、最後のあの一回はNEWSに向かって歌った。誰でもいいんじゃない。私はけーちゃんに、ゴシさんに、まっすーに、シゲに、NEWSに向かって歌ったんだ。聞こえた?「NEWSがステージに立ち続ける限り、私はNEWSの味方でいる」っていう宣誓。どんな涙でもいいよ。安堵の涙でも、後悔の涙でも、理由のない、ただただ流れた涙でもいい。4人があの秩父宮の時のように人目も憚らず大泣き出来る場所があることに私は安心した。ずっとそんな場所があってほしかった。


私にとってアイドルがする裏切りは「2度とステージに上がらないこと」ただ一つ。満足してしまった人、諦めてしまった人、辞さなければいけない事情を抱えてしまった人、投げ出してしまった人。これまで何人もステージから降りる人を見て来た。降りられてしまったら、文句も怨み言も言えない。感謝だって言えない。そういう状態にすること、これが私の考える裏切り。恐らく人間的に一番酷な望みだと思う。でも向こうからシャッターを下ろされてしまったら、こちらもシャッターを下ろすか背を向けるかしか出来ることがない。正直未だに向こうから下ろされたのをただ見つめているだけのシャッターが何個かある。見つめてたって虚しさしかない。でもその虚しさは自分でもシャッターを下ろすか、振り切って背を向けるかでしか癒えない、自分だけの問題でしかなくなる。その行き場のない苦しみ。

それを知っているから、私は4人が逃げずにここまで来たことを素直に褒めてあげたい。諦めることだって投げ出すことだって出来るのに、そっちの方が絶対楽なのに、4人はそれを選択しなかった。圧倒的に厳しい道を自ら選んだ。簡単なことじゃない。それだけはどうかわかって欲しい。自業自得だし受けるべき制裁だとも思うけど、ファンの前で涙を見せるのを良しとしない手越さんがあそこまで追い込まれてもなおいつも通りのパフォーマンスで笑顔を見せていたことまでは、外野にとやかく言われることではないと思う。手越さんを、NEWSをバカにする人たちが彼らの一体何が気に入らないのかは知らないけど、そういう人たちはもう彼らが死なない限りずっとバカにし続けるんだろうから、どうせその程度だろうから、6月11日の4人に落ち度は何一つなかったと、あの日の4人をこの目で見ていた私は声を大にして言いたい。


何回失敗してもいいよ。何回間違ってもいい。甘い?でも私、他人が失敗したのをバカにしたり間違ったのを怒って咎めたり出来るほど偉い人間じゃないんだ。私だって何千回何万回失敗してきたし、間違ってきたし、取り返しのつかないこともしてきた。だから、私はそんなNEWSを許してあげることしか出来ない。何度でもやり直してくれるのを願って待つことしか出来ない。何一つ誤ることなく常に正しいことしかしてこなかった人間なんてそうそういないじゃない?てことは失敗したり間違えたりするのが悪なんじゃなくて、失敗や間違いから目を背けて逃げ出すことが悪なんだと思うんだ。失敗すること間違えることが悪なんだとしたら、この世の殆どの人が生きてる価値なき人間になってしまう。でも世界はそうじゃないでしょ。やり直せるでしょ。だったら何度でもやり直してみせてよ。どんなにカッコ悪くても惨めでも情けなくても、その足でまた正しい道を歩いてよ。


多分外野からすれば何でNEWSなの?って思われるんだろうけど、私はあの人たちの可能性を買っているんだ。ファンタジーぶってるくせに限りなく人間でしかなくて、着ぐるみも上手く着れないようなあの人たちの手から生み出されるものを面白がって、そしてめちゃくちゃに愛されたくて買っているんだ。そんな奴らが好きな人間がいたって構わないだろ?ほっといてくれよ。本当どうしようもないNEWSが、私はどうしようもなく好きなんだから。



どうせまとまんないから、初めからまとめることを放棄して書き殴りました。お陰で文体めちゃくちゃなんですけど、言いたいこと大体書けてスッキリです。次NEWSに会えるのはいつかな。私意外とイチゴTシャツ期待してるんだからね。あと早くこの円盤出してね約束だよ。

お題「私のNEVERLAND」


*1:単純ビビりな私は花道がクレーンになるだけでもまあまあビックリしたけど

*2:私の中でコンテンポラリーダンスはやっぱり『ピンクとグレー』の印象が強くて、りばちゃんが追いかけるごっちが追いかけていたお姉さんのダンスを5年経って(恐らくシゲの中では6年)シゲが踊っていると思ったら世界が回っているのを物凄く実感した

*3:『ORIHIME』は幸せなことに目の前のリフターがシゲちゃんだったものだから、目の前の自担をガン見したい気持ちとその後ろで踊ってるJr.くんたちも見たいのとで最高に視線が忙しかった

*4:パラパラはソッコー覚えられんだけどねbyWEST担の私