青春の孤島にて

この季節 駆け抜けるべき

ようやく辿り着いた場所には、宇宙一の星空があった


レポではないですが一部セトリのネタバレがあるので、お気になさる方は自己防衛のほどよろしくお願いいたします。


色々、本当に色々あって、『ジャニーズWEST LIVE TOUR 2017 なうぇすと』1月6日昼公演に行って来ることが出来ました。人生初のコンサートです。WESTだけに関して言えば約5年ほど在宅でしたが、その間には目も回るくらいたくさんのことがあって、そのたくさんのことをすっ飛ばして言うと、いつの間にかドームを7人だけで埋められるくらいになっていて。すっ飛ばしすぎか。まぁその5年間に私も東北のド田舎から関東に引っ越して、変なところで真面目な屈折した中学生からテキトーさを会得した自由な高校生になって。いいことも悪いこともたくさんあったけど、その全てがあってこそこの日のコンサートに間に合ったと思うのです。"ようやく"でもあるけど、少なくとも今も地元に残っていたらコンサートに行くのはもっと先だったはずなので、「ジャニーズWESTのNow」を掲げる今回のツアーに「今の私」が間に合ってよかったと思ったのが、あの日から幾らか日が経って考えたことです。


コンサートのことをブログに書くにあたり、頭から最後まで覚えていることを全部残しておこうと思って書き出したはいいものの、えげつないほど長いレポになってしまったので、私にとって重要なことだけを残しておこうと思います。それでも長くなったけど。でも"人生初"は本当に人生でたった一回だけなので、未来の私がこれを読んでどう思うかはわかりませんが、いつまでも色褪せない大事な思い出になるように書きます。面白い保証はないのでどうぞ心してお付き合いください。


そもそも当選する前から同行者をどうしようか悩んでいたんですが、ここも本当に色々あって時々このブログに出て来る非ジャニヲタの親友ちゃんに一緒に行ってもらうことになりました。前々から「当たったら行ってもいいよ」とは言っていたものの、興味ないことは本当にどうでもいいという感じの子なので(私もそのタイプ)冗談というかその場のノリで言ってくれてるのかなーと思っていたのですが、いざ当選して同行者のアテがないとなったら実際に行ってくれることになって。もちろんこちらが割いたものもあるんですが、いきなりぼっち参戦にならなくてよかったです。ちなみに彼女のWEST知識は普段私が一方的に話していること=そもそも聞いてないのでそんなものはないも同然。さすがにこの状態でいきなりコンサートは厳しいだろうと、予習用の『なうぇすと』とWESTコン初心者にオススメ『一発めぇ(略)』、それとなぜかWiNK UP最新号を貸し、とりあえず顔と名前だけでも覚えてくれとお節介ジャニヲタしてみました。結果メンバーカラーまでは覚えてくれたみたいです。淳太くんの写真を見せたら「黄色の子!」とか言われた......。

正直なところ、彼女にもWESTファンになって欲しかったわけではなく*1、私だって初めてのコンサートで何を仕出かすか(?)わからない中、2人でふわふわしてても怖いので、親友くらいフラットな人が隣にいてくれた方が安心だろうという目論見だったので、その辺に文句も言わず付き合ってくれた親友の心の広さには感謝してもし切れないです。2人で行くことが決まったらいきなり「ファンサ団扇作らなきゃ〜」とかファンサ厨みたいなこと言い出したんですよ。どうやら彼女の中ではジャニーズのコンサート=ファンサ団扇というイメージらしく、誰のファンでもないくせに団扇は作って持ちたかったようで、前日に突貫工事で作ってました。100均の既にくり抜いてあるのを使って「ピースして」っていうのを。親友なりに初ジャニーズコンサートを楽しもうとしてくれてて、本当にいい友達を持ったなとしみじみ思います。やっぱりWESTのファンにはなってくれなかったけど。近々3度目のジャニショにも付き合ってもらう予定ですし、このまま心底信用出来る唯一の友達でいられたらなと(私信)。

たたみます。
何度も言うようですがここからは「初めてコンサートに行った私の話」です。レポではないですよ~。


始まる前から「泣く泣く」言っていたし、何なら当選した時から泣いていたから(マジ)全然不思議じゃないのだけど、こんなに泣けるかというほど泣きました。全細胞から号泣してた。鼓膜を猛打してくるスピーカー音や、アリーナ中の歓声、ペンライトの河、前方アリーナブロックの一番外側でも感じた特効の熱さ。そして確かに存在していた7人。あの箱の中の全てが私の心臓を殴るように突き上げて、「お前は今ここに生きている」と叫んでた。毎日の辛さに慣れて、考えるのにも疲れて、淡々とやり過ごすことで苦しさを誤魔化していた日々で忘れていた、忘れようとしていた「生きている」ということを思い出させ、もう一度向き合わせるように。画面越しでしか見たことのなかった7人が今私の目の前で生きているように、私も生きている。

久々に生きていることを実感しました。そして今までは何で私なんかが生きているんだという嫌悪感しかなかったのに、その時は不思議と嫌ではなくて、7人も私も今この場所で今同じように生きているということが猛烈に嬉しかった。そして感動していたのです。


そんな重すぎる理由で客電が落ちた瞬間からガン泣き、結局オープニング3曲が終わるまでおいおい泣き続けるという醜態を晒してしまいまして。ペンライトとタオルを握りしめたまま、何も介さず*2に見る7人の存在にただただ立ち尽くしていた結果、一曲目が『PARTY MANIACS』だということに気づいたのが濵ちゃんのパートになってからという始末。いる!今目の前に7人が!WESTがいる!という至極当たり前なこと*3に気を取られていたのです。ただそれがその時の思考の全てだったんですよね。たった今目の前でWESTがパリマニを歌って踊っていると気づいた瞬間は軽くどこかの毛細血管が切れたし、流星くんの生What?には全力の声にならない悲鳴が。ここでようやく一曲目がパリマニである意外性を認識するくらいには、いろんな感情が置いてけぼりになっていました。感情が高ぶりすぎると人間の思考は自ずと一つしか働かないことを体感した。

ここから落ち着こうと若干冷静になるんですが、相変わらず涙は止まらない。なぜなら次の曲『Unlimited』が余りにも私のその時の気持ちに即し過ぎていたから。

Ah...見上げれば ハッキリと見えるだろう

憧れてきた夢のステージに きっと辿り着けるさ

彼らを知って5年、色々ありながらようやく辿り着いた先には、ハッキリと私が追い求めていた7人がいました。視界が滲まないように必死に涙を拭いながら見ていたエモーショナルな数分。止まる涙も止まらず、結局『パリピポアンセム』用に買ったタオルがぶん回されることはなく、ひたすら私の涙を吸い続けることになりました。10分近く泣き続けていると流石に呼吸が荒くなって酸素不足故の手足の痺れが出て来てしまい、「これはヤバい」とヤバい頭でも気づいたので「上がっちゃってこう!!騒いじゃってこう!!」で吐く吐く吸う、吐く吐く吸うを繰り返して呼吸を整える私。一体自分は何をしているんだ。わんわん泣いてる割にはセルフツッコミも出来るし、一度しかないこの瞬間を見逃すまいとステージを凝視した結果、メモも取ってないのにセトリ・構成をほぼほぼ覚えているという自分のマルチタスクっぷりに恐れおののきました。まさに火事場の馬鹿力。


その謎の記憶力を駆使したら全曲について書き出せてしまい、とんでもない長さになったので総じて言うとみんなカッコよすぎて語彙が死んだり、『Mr.Summer WEST』~MCが面白すぎて笑い泣きしたり、夢だった濵ちゃんの生ギターに感激したり、照史くんのお陰で親友の突貫団扇が報われたり、林真鳥くんの爆裂ファンサに畏敬の念を抱いたり。その時々を楽しみつつ逐一記憶に焼き付けていたら、あっという間に本編最後になっていました。体感1時間くらい。もう最後かと寂しくなりながら正確には覚えていないけれどとにかく淳太くんの挨拶にめちゃくちゃ励まされて、なぜか何となくあの曲が来るかもと思ったら、やっぱり流れて来たのは『KIZUNA』で。オープニングであれだけ泣いたくせに、性懲りもなくまた号泣してしまいました。私にとってこの日は人生で一番幸せな日だけど、今日という日が終わってもまだまだ続いて行く人生を明日からも生きて行かなければいけないんだ。どんなに今日が幸せでも、いつまでもその幸せに浸かっているわけにはいかなくて、私は自分の手でこの日を通過点にして、明日から強く生きて行くんだ。泣きながらずっとそんなことを考えていました。日本語は難しいから私は「WESTを応援している」というけれど、応援されているのは私の方で、誰かの頑張る姿を見て自分も頑張ろうと思うことがどれほど素晴らしいことなのか。今までの辛いこと苦しいことは全て今日の幸せを感じるためにあったのだと思えるくらい幸せで。そう思わせてくれたWESTには、感謝じゃ足りないくらい、何だろう、的確に言い表せる言葉が見つからないのでもうとにかくありがとうって叫びたいです。


コンサートの感想を一言で言えば「楽しかった」なんだけど、一言で済ますには余りにも心を満たされて背中を押されたので、自分用に長々と記させてもらいました。他にもいっぱい言いたいことあるんですよ?流星くんが引くほどカッコよかったこととか、かみこたが膝をつきたくなるくらい可愛かったこととか、淳太くんがオープニング衣装を「二人セゾンみたいやろ?」って言ってて欅ちゃんそんなに売れてんのか!?と思ったこととか、おしげちゃんのテンションが終始謎だったこととか、MCでゴセキさんの話が聞けたこととか、見学のみゅうちゃんがすんげー派手なお召し物でいらしててビビったこととか、コンサート一週間前に突然Funky8推し今江大地くんだと思い立っていざコンサート行ったら全然こっちの方来なかったこととか、でも変わらず推してることとか。たくさんあるけど、全部大事に仕舞っておきます。正直この記事を仕上げるのに2週間もかかっているのは書き直してるのもあるけど、覚えてること全部をここに書いてしまったら、一番大事な私の記憶からは失くなってしまうんじゃないかという謎の不安故にどこまで書いていいのか悩んでしまって。結局コンサートからこんなに経ってようやくここまでまとめた感じです。時間はかかってしまったけど、残しておくことが大事なんだとこれを書いて改めて思ったので、なんとか公開出来るまでには形になってよかった。


今までただ生かされるまま、生きるだけ無駄だと思っていた17年間がここでようやく報われたのだとしたら、またこの幸せに巡り逢えるように頑張ります。

降って来る銀テープを見上げていたら、4年前に見に行った流星群の光景がフラッシュバックして。引っ越してからは場所に恵まれなくて見に行けなかった流星群を、大好きなWESTが見せてくれたんだと思っています。今までで一番最高の、宇宙一の星空でした。

5月までの長期間ツアーですが、怪我などに気をつけて(ミニバイクで)走り抜けてください。福井に行かれる皆さん楽しんで!


 

*1:もちろんなるに越したことはないけども

*2:正確には眼鏡のレンズ越し

*3:生のWESTを見に行っているんだからそりゃそうなんだけど、実感が湧かなすぎて会場に入ってからもライビュに来た気分だった←